カテゴリー「Phonograph Blues(レコード,CD,DVD,映像等の項)」への投稿

墓参りも無事終わり、冷たい雨が降りしきる中、伊藤家御一行様を乗せた車は中野へ向かう。


家族の目的は「中野ブロードウェイ」での買い物。
あの雑多な雰囲気がすっかり気に入ってしまった娘たち。
妻&長女チームは安い洋服を物色。私&次女チームは古いおもちゃや骨董品の類をウインドウショッピング。


そして、古本をしこたま買い集めた私。

ザ・ブルース・ブック Vol.2“、ギターマガジンの Muddy Waters特集号、筒井康隆の文庫本、泉昌之の漫画、レコードコレクターズ誌3冊、”僕らの「ヤングミュージックショー」 “、それから、なんとエルモア・ジェイムズ(Elmore James)の楽譜集。
思わず買ってしまったエルモアのタブ譜だったが、どうもあまり意味がなかったような気も。例のブルーム調の譜面はみな同じに見える・・・・・。


古本


行きの車の中で娘達が叫ぶ。
「ねずみ〜!」
「ねずみの標識〜!!」
何のことだかよくわからない。
帰り道、やっとわかった。
早稲田通りにある、「ねずみ横断禁止」の標識。

ねずみの表情がなかなかGOOD。サムネイルをクリックして下され。


ねずみ横断禁止

一昨日の「スイーツ」ネタは一部の皆様よりたいへん不評を買いましたので、本日はちょっと濃いネタに戻りましょう。

1年半くらい前だったか、旧友小安田憲司氏と相当久々に再会して居酒屋でブルース談義に花を咲かせたときに聞いた話である。
右欄外の私のプロフィールにもあるように、20年ほど音楽界と疎遠な生活であったため「ブルース界の浦島太郎」状態で、そのときも小安田氏にはいろいろな事を教えてもらった。
その中でも、来日ブルースマンの話題で仰天した。

“Carter Brothers” と “Howard Tate” 。
だ、だって、あの頃はカーター・ブラザースはP-Vineが “Jewel” の権利を獲得して、世界初のLPを作った(だよね)ほどで、売れ筋のブルースマンではなかったはず。たぶん、当時の Living Blues誌などにも活動している情報なんてなかったような気がする。ハワード・テイトなんて、消息もわからなかったくらいだ。
来日してたなんて今でも信じられない。

Carter Brothers - Booze in the bottleカーター・ブラザースはロマン・カーターのシャウトするヴォーカルをフューチャーしたハードブルース3兄弟、そして、相当いなたい。
“Booze in the bottle” は彼らの代表作の1つで、購入当時はそれほど入手に苦労するということもなかった。
たしかP-Vineは立て続けにLPを2枚出してくれたと思う。これで、シングル盤に手を出す必要はなくなった。


で、ちょっと Youtube にて検索したら、こ、これはロマン・カーターさんではありませんか!?


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Howard Tate - Ain’t nobody homeハワード・テイトは、なんと言っても “Verve”盤をはじめて聞いたときにKOされた。
小安田氏の話では、この頃のコンプリート盤もその後CDで発売されたようだが、こんなに歌が上手いシンガーも滅多にいない。そして抜群のパワー。
“Ain’t nobody home” は有名な曲なので、聴けば知っている人も多数いるはず。
自宅が火事になり、子供を亡くし自らも重傷を負い、離婚、ヤク中、ホームレス、等々転落の人生から、牧師となり再発見されたというから、ものすごい人生だ。
しかも、カムバック後も衰えることなくステージをこなすなんて。
すごい!サラリーマンやっててギターが弾けなくなった、なんて言ったらぶん殴られる事必至であろう。


ちなみに、ハワード・テイトの最近のステージも Youtube で見る事ができる。


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残念・・・・来日していたなんて・・・・。見たかった・・・・・。

さぁて、昨日の話の続き。
本日、一週間ぶりの休み。午前中は配達されてダンボールに入ったままになっていた、件の「デジタル・レコード・プレイヤー」を開梱、設置である。

で、結果。
ある程度の予想はしていたが・・・・・おもちゃだ。
軽いしコンパクトなのはいいが、やはり格好だけレトロな雰囲気なだけで、造りは完全に今風。
本体に付いている貧弱な2つのスピーカーから出る音は、昔のラジオよりちょっとマシ程度なもんだろう。
まあ、安かったしね、こんなもんだろうな・・・・。

おやおや、外部出力があるじゃないか。
ほうほう、これをプリアンプにつなげば・・・・・。
なぁーんだ、レコードプレイヤーを買い換えたようなもんじゃないですか。
OKOK,じゅうぶんだよ。
うんうん、今までのプレイヤーにCDデッキが付いて、MP3にすぐ落とせるというわけだから合格点でしょう。
USBメモリーに落とすときも、曲間に録音ボタンを2回押すだけで曲の区切りが出来るので楽。これを忘れると、片面全部が1曲の認識になってしまう。

でも、やはりおもちゃっぽい。
すぐに壊れなきゃいいんだが。。。

あ、SPもちゃんと聴けましたよ。 さりげなく、ロウエル・フルソンのSPの写真を・・・。

Lowell Fulson

先日、プリアンプを買い換えた話を書いたが、実はその後にレコードプレイヤー自体に難があることを発見してしまった。
さてさて、どうしたもんかと思いながらも、聴けないことはないのでそのままにしておいたら、妻が「レコードをそのままCDに焼けるプレイヤーとかあるみたいよ」と教えてくれたので、ちょっと調べてみる気になった。デジタル化出来るレコードプレイヤーって結構あった。

かつては携帯音楽プレイヤーなんて興味なかったが、現在の往復4時間にも達しようかという通勤地獄では必需品と思い、2年半ほど前に5GBの携帯MP3プレイヤーを購入した。しかしですよ・・・私の音源はほとんどがアナログのレコードかカセットテープ。これを、 “Sound It” というソフトを使ってPCに取り込むという気の長い作業が発生してしまった。最初のうちはおもしろがっていたが、段々飽きてきて、しかも仕事が忙しくて家にいる時間も少ないんじゃデジタル化作業も一向に進まない。結局、バンドのリハの音を入れて、通勤電車は一人バンド反省会の毎日という様相になってきた。


SCITEC TCU350-SD話がずれたが、とりあえず手っ取り早くレコードをデジタル化する、という命題で買ったのがこれ。サイテック(SCITEC)という会社名も初めて聞いたが、決め手は78回転のSPに対応していること。SPなんて数枚しか持っていないが、聴けない環境にいると「何とか聴きたい!」と思うわがままな性格。いろいろネットで調べつつ、16,000円の最安値でゲット。やっと昨日到着した。
まだ、ダンボールの中で眠っている。次の休みの日に設置しようと思うが、プリアンプ-BETAデッキ-8ミリビデオデッキ-VHSデッキ-レコードプレイヤー、と重なった狭い自室のラックには入るスペースもなく、まずは整理整頓から始める必要がありそう。

このデジタルレコードプレイヤー、何ができるかと言うとLP盤,シングル盤、SP盤の再生はもちろん、CD、ラジオが聞けて(あんまり関係ないか)、SDカードかUSBメモリーにMP3データとして直接落とし込むことが出来る。妙にレトロチックにした外観が安っぽそうに見えていまいちだが、機能が良ければ見た目にはこだわらない性質なので問題なし。

さて、来週から楽しい通勤ライフが満喫できるでしょうか。いや、満員電車は慣れようにも慣れない。

購入したもの : サイテック オールインワンデジタルジュークボックス TCU350-SD

Barrel House お宝コーナー(Precious, Predious)の中に、「グッズ・コーナー」を作った。

どうもガラクタの寄せ集めのようでもある。

でも、意外な一品もあったり。

念のため、覗いてみてください。

期末でなかなかに忙しく、今日も先月の集計を取ったりしていたのだが、あ〜今日はJIROKICHIでスインギング・バッパーズがあったんだなぁ、そう言えばLEOさんも荻窪でほーさんとライブだったっけ、などとブツブツ言いながら仕事をしていた。
夕方から事務所に一人となったもんで、PCから音楽を流し始めた。
“The Story Of Pre War Blues” という4枚組CDで、なかなか珠玉の名曲集である。

最近は戦前モノもすっかり聴いていないが、King Solomon Hill の “The gone dead train” のところですっかり仕事が止まってしまった。というか、聴き始めてから仕事のテンポは異様に落ちてしまい、主は「仕事」より「聴く」方にすっかり移行していたのだが。
記憶違いの表記があったら申し訳ないのですが・・・。King Solomon Hill を初めて聴いたのは Yazooレーベルの “Tex Arkana Louisiana Country” だったような気がする。突然のハイトーンのボーカルに生々しいギター。一発でのけぞってしまった。ほかの曲を調べたところ、たしか録音が4曲くらいしかなくて一生懸命捜した記憶がある。そうしたらOriginレーベルの “Crying Sam Collins” にも入っているのを見つけて、ダブルで得をしたような気になったこともあった。
強烈なインパクトに、録音もほとんど無く、何者だったんだろうと一気に興味が湧いてきた。
当時のThe Blues誌に、日暮泰文さんが記事を書いていたはずだ。でも結局謎の人物だった。

そんなことを思いながらも “The gone dead train” を何度も繰り返し聴いて、仕事が終わったのが19時過ぎ。
ただ、客先からの業務終了報告が入ってこないので、待機だ。
で、また聴く。

どうやら、22時までは帰れそうにない。先ほどから4人ほど終了報告が入るが、あと1名。

もう22時過ぎちゃったよ。
また、聴くか。

ネットで検索してたら、私が「ブルース界隠居時代」に更に2曲見つかったらしい。結局、全部で8曲らしい(別テイク込みで)。
聴きたいな。。。
おおっ!!こんなサイトがあった!!
ちょっと写真パクッちゃえ。(ごめんなさい)
おお〜、この曲、ダウンロード(15、16行目をクリック)できるぞ!
こ、これはお初か・・・・。これが見つかった2曲か??

いかん、こ、興奮してしまった。
つまらんことで興奮するな!と言わんといてください。

仕事しながら King Solomon Hill 聴いてる奴も相当珍しいだろう。
早く、帰りてぇ。。。。。
King Solomon Hill

むかしむかしの話。
まだ中学生だった頃、友人3,4名で新宿へ行った。今は亡き、新宿のディスクロードというレコード店主催のビデオ・コンサートに行くためだ。
当時は市販のビデオなんてあるわけもなく、海外ミュージシャンの動く姿を見るには、来日コンサートに行くか、たまにテレビで放映される機会を待つくらいしかなかった(例えばNHKのヤング・ミュージック・ショー)。
このビデオ・コンサートは2,3回見に行ったが、なぜか一番印象に残っているのはテン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リー。妙にかっこ良かった。

で、コンサートへ行く前の腹ごしらえに東口のマクドナルドへ行った。そこで各々が注文する。その中でゲーリー・セイン(ユーライア・ヒープのベーシスト)のヘアスタイルが大好きだった、I田くんがいた。

I田「すいません、ハンバーガーとビッグマックで」
店員「お飲み物はいかがですかぁ?」
I田「はい、ハンバーガーとビッグマックね」
店員「ええ、でお飲み物は?」
I田「だからねえ、ビッグマック!」
店員「だからお飲み物は??」
I田「ビッグマックだよぉー!!」

私達は、I田くんがマックシェイクを頭に浮かべながら「ビッグマック!」と連呼していることに気づき始めたが、おもしろいのでずっとやりとりを聞いていた。
ロック少年、I田くんも熱いが、35年前のマックの店員も熱い。アホな応酬が続いた。

Big Mac - Rough Dried Woman今までの話は全く関係ない。
ビッグ・マックはブルース界にもいた。
“Big Mac / Rough Dried Woman”、 P-Vineの「シカゴ・ブルースの25年」でもCD化されているようだが、白眉のシャウター、ビッグ・マック氏!
何よりも凄いのは、バックでギターを弾きまくるヒューバート・サムリン!!もちろん、こちらがお目当て。

ちなみに、池袋のサンシャイン・シティにあるマクドナルド(奥にある方)、ブルース・ファンの方、一度は行ってみたら?