カテゴリー「Phonograph Blues(レコード,CD,DVD,映像等の項)」への投稿

忌野清志郎さんが亡くなったニュースは、我々の世代には本当に悲しいできごとだった。
ちょうど大学に入った頃だろうか、「RCサクセション」にはかつて「古井戸」というフォークデュオにいた仲井戸麗市さんが加わり、ストレートなロックンロールで大人気を博した。周りにも「雨上がりの夜空に」をコピーする学生バンドが随分といたものだ。
清志郎さんが黒人音楽をリスペクトしていたことは知っていたが、当時の私は少しでも多くのホンモノのブラックミュージックを聴く事が楽しかったので、RCのサウンドは正直言って真剣に聴く事はなかった。

その6〜7年前のことだろうか。
中学1年生だった私は、当時流行し始めたフォークソングを約一年間ほど聴いていた。
思えば、これが原点でありギターの弾きはじめであったと思う。
どちらかと言うと、RCサクセションはその頃よく聴いた。
実際に日比谷野音の大きなフォークコンサートでも見たし、TBSラジオの日曜の夕方から公開放送された番組(中野のマルイだったなぁ)でも見たりした。

当時は吉田拓郎の「結婚しようよ」がヒットして、生ギターを抱えたフォークシンガーが雨後の竹の子のように(表現が悪くてスミマセン)出てきたが、まだまだテレビの映像に映ることは滅多に無かった。
そんな中、UHF局のテレビ神奈川(現TVK)が放送していたのが「ヤングインパルス」という1時間番組(だったかな?)。
たまたまウチがUHFのアンテナを立てたばかりだったのだが、都下の清瀬という場所にも関わらず、画像は鮮明に映っていた。
この番組、吉田拓郎を除く大抵のフォークシンガーは一度は出演していたと思う。
そして番組のハウスバンド?というか毎回必ず出演するレギュラーとしてRCサクセションがいた。
番組の最後はRCの曲でエンディングだった(ひょっとしてオープニングもそうだった?記憶が曖昧)。

中学2年になったころ、”CREAM” を聴いた私は突然ロックに目覚めてしまったが、時間の許す限りこの番組は見ていたような気がする。
いつしかレギュラーは “キャプテン・ヒロ(つのだひろ)&スペース・バンド”に代わっていった。

私と言えば、あっという間にロック少年を通り過ぎ、ブルースおたくになりつつあった。
その頃、ウエストロード・ブルース・バンドの映像を見て「すげぇ!かっこいいっ!」と思った記憶がある。
周りの友だちは、クリエーション、四人囃子、OZ、 etc・・・まあ、高校生ですからね。
ああ、あのウエストの映像は何だったんだろう。と、ずーっと考えていたが、今回のネタを書くにあたり、ネットで「ヤングインパルス」に出演したウエストの映像を発見!!
山岸潤史さんはもういないので、たぶん1975年くらいのビデオだろうか?

まっ、結局こういう話に落ち着くんですがね。
うわっ!みんな若いっ!!


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古い話で恐縮だが、日本で最初のブルースブーム火付け役となったのが1970年代の「ブルース・フェスティバル」。
第1回は、いまでは伝説の1974年の Robert Jr. Lockwood & The Aces と Sleepy John Estes & Hammy Nixon のコンビ。
第2回は翌年の Junior Wells & Buddy Guy Blues Band (w. A.C.Reed !) と Johnny Shines。
第3回はその年の夏に、Otis Rush, Jimmy Dawkins Blues Band (w. Jimmy Jonson), Little Brother Montgomery, Big Joe Williams。
もちろん、みんな初来日である。
私は第1回を見ていない・・・・・・。悔しい・・・・・。
初来日のクラプトンを選んでしまったのだ。。。。。当時、中学生。1ヶ月に2回のコンサート三昧は無理があった。

まあ、それはそれで。
残念ながら、この「ブルース・フェスティバル」は3回の開催で終わってしまった。
但し本当なら、1976年の正月に第4回が開かれるはずだったらしい。
当時のニューミュージック・マガジン(NMM)誌の最後のページに中村とうよう氏が書いていた記憶がある。
それも、内定していたのは Johnny Otis Show !!
当時はどのようなメンバーがショーに参加していたかは定かではないが、地団太踏んで悔しがったものだ。

Johnny Otis Show - live at Monterey


なぜ悔しいかって?
このレコードは1970年のライブだが、
Eddie Cleanhead Vinson
Little Esther Phillips
Big Joe Turner
Ivory Joe Hunter
Pee Wee Crayton
Roy Milton
etc・・・・・・・・・
ひょっとしたら、このレコードが私のジャンプ・ブルースの原点だったかもしれない。
ちなみに私は、このLPについていた特典ポスターもってます、ふふふ。

で、最近知ったのだが、この時の映像が一部 Youtube にて出回っていた(ナントッ!)

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Little Esther Phillips – Release Me
幼くして歌い始めたエスター、もうこの頃は「リトル」という称号は疑問符だが、背丈は「リトル」。
THE BEAT !!! の映像を見ても、本当に小さいし。
最後のシュギー・オーティスとの掛け合いもGood !
だけど・・・この名曲、歌ってたのですねぇ(涙)


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Eddie Cleanhead Vinson – Cleanhead’s Blues
うわ、目ヤニとりながら歌ってるよ!
また、楽屋でワインがぶ飲みして寝起きなんじゃ・・・・・。
しかし・・・来日の15年前ですよ。
シャウターですね。大好きですっ!


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Big Joe Turner – Hde And Seek
ビッグ・ジョーもいいけど、MCのジョニー・オーティスもかっこいいねえ!

しかし、知らなかった。
こんな映像があるなんて。
誰かまとめて持ってませんか〜!!



さてさて、今月のマクヴァウティ大和氏の上京は、4月3日の金曜日である。
迎え撃つは、仕事でカリカリ、怒り心頭状態の小安田憲司氏、最近初めて自分のブログにハモニカネタを書いた、NG’sくどーへいじ隊員、そして年度末会計処理を放っぽらかして飲みに来た私の3名であった。

koyasuda & ito4月最初の金曜ということで、八重洲の居酒屋はどこも満杯。
ちょっと裏手の「築地市場」という店に。
この店もあと10分遅かったらアウトっ!

あれ、小安田さん眼鏡変えました?

heiji & yamato正統派とヒールの異色タッグ、といったところか。

マクさんも、八重洲と阿佐ヶ谷はすっかり自分の庭である。

ところで・・・私以外は全員3月生まれということが発覚。
もう少しで、身ぐるみ剥がされるところであった。
危ない危ない。。。。。

刺身盛り合わせ刺身盛である。

割り勘である。

プロフェッサー小安田BLUESの奥義を指南する小安田教授。
本日の講義は「やっぱ、”Raw Blues” 聴かなあかんよ」。

だんだんと濃いブルース談義に入っていくに従い、くどーちゃんはお地蔵さんのように固まっていく。

八重洲よさらば「マクさん!もう新幹線の最終の時間ですよっ!」とは誰も一言も発さないまま時間は23時。
くどーちゃんは小安田先生から「ジミー・ロジャースのChicagao Bound を1から聴きなさい」と言われ、さびしく逆方向へ帰っていく。

残る3人。行き先は・・・・暗黙の了解、阿佐ヶ谷であるのは間違いなし。

Raw Blues @ バレルハウスさて、ご察しのとおり Barrel House である。

先ほど話題の “Johnny Taylor / Raw Blues” を聴き盛り上がる。

ダラスでのライブビデオも見せてもらう。
しかし・・・こんな広いライブハウスって・・・・・アメリカはでかい。
今は無き「ライブ・イン・村さ来」も比ではない。

そろそろ限界かマクさん、長旅ご苦労様でした。
〇ィスクユニオンで、レコードを大人買いしている夢を見ているのでしょうか。

もう3時になっちゃいますので、そろそろお開き。
常宿である荻窪のスパへどうぞ。

さて、来月は連休明けに登場のもよう。しかも土曜とか。
これは楽しみですな。

Original RAW BLUES
特別付録

はっはっは〜!!
オリジナル “Raw Blues” でごわす。
その昔々に青山の 〇イドパイパーハウスのバーゲンでゲット。
当時でも¥3,500くらいした。
貧乏学生には高級品だったなぁ。。。。

既報(?)の通り、昨日は我が社の「営業担当」兼「猫背のギタリスト」&「プロレス好き」そして「スイーツ好き」のM田氏と夕方まで外回り。

昼ころ秋葉原に到着。
昼食&時間調整のため、若干長めの昼休みとなった。

秋葉原の胃袋!「AKB48」と書かれた看板を持った人の前に長蛇の列が・・・。
ああ、フィギュア専門店と書かれた多数の看板が・・・。

ちょっと縁がないかもしれない・・・。

裏道に入ったこの食堂。
この昭和レトロの雰囲気は・・・・私にピッタリかもしれない。

ライス大盛は、絶句ものだ。

ちなみに・・・・もちろん割り勘である。

バッパーズの新譜だよっまだ時間があるので、ちと本屋へ。
ふと隣にタ〇ーレコードがあるのを発見。

給料も出たことだし、スウィンギング・バッパーズの新譜を購入する。

バッパーズのピアニスト、早崎詩生氏と久々にメールをやりとりした。
長年のツケがまわりにまわって、現在断酒中とのこと。
昨今はジンジャエール愛飲家らしい。

すいません、書いちゃいました。

長女のご要望により、某BOOKOFFへ。

本日の収穫。

今は亡き “BLUES MARKET” 3冊。
計315円也

廉価版のストーリーヴィルのDVD。
250円也

キャブ・キャロウェイ(CAB CALLOWAY)、ラッキー・ミリンダー(LUCKY MILLINDER)、アンディ・カーク(ANDY KIRK)、ビリー・エクスタイン(BILLY ECKSTINE)が登場。
どれも有名な映像ばかりだが、それぞれが脂の乗り切ったころで素晴らしい。
キャブは基本的にミーハーファンである。
MR.”B”もかっこいい。
動くブルムース・ジャクソン(BULL MOOSE JACKSON)が拝めるのもGOOD。

収穫090125

前日の飲みすぎも、二度寝したのでハッキリスッキリ。
家族でちょろりと吉祥寺へ向かう。

途中、私だけ一人でディスク・〇ニオンへ。
スインギング・バッパーズの新譜を発見。
ああ、今日が発売日だったのね・・・・・。
昨夜、岡地さん何も言ってませんでしたなぁ。

ということで、本日の収穫物。

Fathers And Sons懐かしい “Faters And Sons” のLPを購入。

そう言えば、このレコードやハウリン・ウルフの “London Session” といったイギリスでのブルースムーブに一役買った音源はあまりまじめに聞いたことがなかったな。

Faters And Sons 2アナログ盤って、すごく安いんですね。
ほとんどが1,000円以下。

これなら昔買い逃した盤もお得というものだ。

え?CD買え?
そ、そおですよねぇ・・・・・・・。

ダウンホーマーズ etcバディ・ガイの昨年のブートライブDVD。
最後に Sunshine Of Your Love なんてやってるし・・・・。
これも800円でした。

そして ダウンホーマーズ!
塩次さん、かっこいい!!
30年ぶりに聴きましたわ。

昨日のクリスマスイブ、自宅に帰るともう24時。
あ〜あ、と呟きながら家の扉を開けると、まだ皆さん起きてらっしゃる。

小学4年生の次女、
「おとうさ〜ん、サンタさんいた?」
「う〜ん、今年はあんまり見ないなぁ」

変な会話だが、これは2年くらい前にサンタのかっこしたピザ屋の配達を多数見て、
「おいおい、今日はサンタさんたくさんいたぞ〜!」
と言ったことを覚えているためだ。

「今年は不景気だからね〜(子供にはわからないか)」
などと言いながら、
「早く寝ないと、サンタさん来ないぞ!」
と脅すと、ピューッと布団に入りに去った。

さてさて、ここからだ。
「うちの小学4年生はサンタなんて信じてるのかねぇ?」
などと妻と話しながら、プレゼントを出してきて包装したり、クリスマスカードを印刷してみたり。

なんだかんだで、もう3時だ。

子供の枕元にプレゼントを置くために、こっそり部屋に入ると、何やらメモとボールペンとキャンディが置いてある。
「サンタさんへ、私はいつもサンタさんのくれるプレゼントを楽しみにしています。
私の友だちで、サンタさんはいないという人がいるけど、私はぜったいにいると思います。
ここに、サインや返事などなんでもいいから書いてください。」
うわっ!
ど、どうしよっ!
字なんて書いたらバレルよ。
え〜いっ!
「Merry christmas !」
これでOK。。。。。

キャンディは会社用のカバンに隠し、プレゼントを置く。

まぁ、かわいいもんですね。
ちょっと泣けます。
ちなみに、長女は中学になるまでサンタの存在を信じていたフシがある。

こんな、せちがらい世の中、いい話だと思いません?

サンタさんへ


さて、話は変わって昨日に続きチャールズ・ブラウン。
1944年が最初の録音だから、意外と古い人だったんだ。


Charles Brown 1その昔、ROUTE66 というスウェーデンのレーベルから出ていた初期の傑作集。

当時、このレーベルはジャンプブルースの宝庫で、買いまくった。

甘いバラードやブルースはナット・キング・コールと双璧だ。

キング・コールのギタリストがオスカー・ムーアなら、チャールズのバックギタリストはジョニー・ムーアだ。

Charle Brown 2これは、ROUTE66 の2枚目。

パターンの似ている曲が多いのが、ちと難点か。

Charles Brown 3Alladin 時代の録音は1950年代。

この頃のジャケットって、なんて素敵なんでしょう!

(ちなみに原盤なんて手が出ません。これはフランスのPathe というレーベルからのリイシュー)

Charles Brown 4そして1960年頃に移籍した KING でクリスマス男の面目躍如!

Merry Chirstmas Baby の再録や、Please Come Home For Christmas がヒット。

このレコードは、いちおうオリジナル。


その後、不遇な時代を過ごすも、晩年は再び脚光を浴び、youtube でも数曲その姿を見ることができる。

地味ながらも、とても偉大なブルースマン。
必ずクリスマスの頃、その偉大さを再認識させられる人だ。
来年の今頃、また聴くんだろうなぁ。

まあ・・・・・個人的には、ジョニー・ムーアが好きだったりして・・・。




ちなみに、いつもは目覚めが悪い次女。

今朝は大騒ぎでした。