期末でなかなかに忙しく、今日も先月の集計を取ったりしていたのだが、あ〜今日はJIROKICHIでスインギング・バッパーズがあったんだなぁ、そう言えばLEOさんも荻窪でほーさんとライブだったっけ、などとブツブツ言いながら仕事をしていた。
夕方から事務所に一人となったもんで、PCから音楽を流し始めた。
“The Story Of Pre War Blues” という4枚組CDで、なかなか珠玉の名曲集である。
最近は戦前モノもすっかり聴いていないが、King Solomon Hill の “The gone dead train” のところですっかり仕事が止まってしまった。というか、聴き始めてから仕事のテンポは異様に落ちてしまい、主は「仕事」より「聴く」方にすっかり移行していたのだが。
記憶違いの表記があったら申し訳ないのですが・・・。King Solomon Hill を初めて聴いたのは Yazooレーベルの “Tex Arkana Louisiana Country” だったような気がする。突然のハイトーンのボーカルに生々しいギター。一発でのけぞってしまった。ほかの曲を調べたところ、たしか録音が4曲くらいしかなくて一生懸命捜した記憶がある。そうしたらOriginレーベルの “Crying Sam Collins” にも入っているのを見つけて、ダブルで得をしたような気になったこともあった。
強烈なインパクトに、録音もほとんど無く、何者だったんだろうと一気に興味が湧いてきた。
当時のThe Blues誌に、日暮泰文さんが記事を書いていたはずだ。でも結局謎の人物だった。
そんなことを思いながらも “The gone dead train” を何度も繰り返し聴いて、仕事が終わったのが19時過ぎ。
ただ、客先からの業務終了報告が入ってこないので、待機だ。
で、また聴く。
どうやら、22時までは帰れそうにない。先ほどから4人ほど終了報告が入るが、あと1名。
もう22時過ぎちゃったよ。
また、聴くか。
ネットで検索してたら、私が「ブルース界隠居時代」に更に2曲見つかったらしい。結局、全部で8曲らしい(別テイク込みで)。
聴きたいな。。。
おおっ!!こんなサイトがあった!!
ちょっと写真パクッちゃえ。(ごめんなさい)
おお〜、この曲、ダウンロード(15、16行目をクリック)できるぞ!
こ、これはお初か・・・・。これが見つかった2曲か??
いかん、こ、興奮してしまった。
つまらんことで興奮するな!と言わんといてください。
仕事しながら King Solomon Hill 聴いてる奴も相当珍しいだろう。
早く、帰りてぇ。。。。。

むかしむかしの話。
まだ中学生だった頃、友人3,4名で新宿へ行った。今は亡き、新宿のディスクロードというレコード店主催のビデオ・コンサートに行くためだ。
当時は市販のビデオなんてあるわけもなく、海外ミュージシャンの動く姿を見るには、来日コンサートに行くか、たまにテレビで放映される機会を待つくらいしかなかった(例えばNHKのヤング・ミュージック・ショー)。
このビデオ・コンサートは2,3回見に行ったが、なぜか一番印象に残っているのはテン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リー。妙にかっこ良かった。
で、コンサートへ行く前の腹ごしらえに東口のマクドナルドへ行った。そこで各々が注文する。その中でゲーリー・セイン(ユーライア・ヒープのベーシスト)のヘアスタイルが大好きだった、I田くんがいた。
I田「すいません、ハンバーガーとビッグマックで」
店員「お飲み物はいかがですかぁ?」
I田「はい、ハンバーガーとビッグマックね」
店員「ええ、でお飲み物は?」
I田「だからねえ、ビッグマック!」
店員「だからお飲み物は??」
I田「ビッグマックだよぉー!!」
私達は、I田くんがマックシェイクを頭に浮かべながら「ビッグマック!」と連呼していることに気づき始めたが、おもしろいのでずっとやりとりを聞いていた。
ロック少年、I田くんも熱いが、35年前のマックの店員も熱い。アホな応酬が続いた。
今までの話は全く関係ない。
ビッグ・マックはブルース界にもいた。
“Big Mac / Rough Dried Woman”、 P-Vineの「シカゴ・ブルースの25年」でもCD化されているようだが、白眉のシャウター、ビッグ・マック氏!
何よりも凄いのは、バックでギターを弾きまくるヒューバート・サムリン!!もちろん、こちらがお目当て。
ちなみに、池袋のサンシャイン・シティにあるマクドナルド(奥にある方)、ブルース・ファンの方、一度は行ってみたら?
お宝コーナーにサインを1点追加。
ブルースマンではありません。ソウルシンガーでもありません。
プロレスラーでもありません。
デルマーク・レコード(Delmark Rcords)のスティーブ・トマシェフスキーさん、でした。
ちなみに、腰痛は治っちゃいましたね。自然治癒。つおい!
リトル・ウイリー・ジョン(Little Willie John)のシングル盤4発でございます。
“Talk to me, talk to me”, “Fever”, “All aroud the world” etc・・・ウイリー・ジョンの名曲は数多いのに、日本ではどうも評価がいまいち。
ファンはかなりいると思われるのに、日本でのリイシューもいまひとつといった印象。
私が初めて聞いた頃も、再発盤の “Talk to me” (ジャケットが最高)と “Free at last” が辛うじて入手できた程度で、その後KING盤を集めたGUSTの2枚組(これはシングルジャケットにLP2枚を詰め込むツワモノだった)が出て、やっと食傷気味が解消された。
日本盤でやっと “Fever” が発売され(P-Vineでしたっけ?Vividでしたっけ?)、その頃に英チャーリーあたりもリイシューされ始めたような・・(曖昧な記憶)。
レコーディング自体もそう多くないはず。1960年代の中頃に殺人を犯し、その数年後にはハートアタックで獄中死するという、あの美声からはちょっと考えにくい喧嘩早い男だったようだ。
本当にすばらしいヴォーカリスト。もう少し素行が良く、長生きしていれば、相当な世界的ビッグ・アーティストになっていたに違いない。
天は二物を与えず、といったところか・・・。
ついでに言っておくと、バックを務めるミッキー・ベイカーのギターも、これまたたまんないっす!
それでは、リトル・ウイリー・ジョンのシングル盤4枚です。
King 5591 – Fever / Bo-Da-Ley Dino-Ley – 1962 (ストリングス入り)
King 5818 – So Lovely / Inside Information – 1963
King 5744 – My Baby’s In Love With Another Guy / Come On Sugar – 1963
King 5516 – Take My Love (I Want To Give It All To You) / Now You Know – 1961
なんと言っても “Inside Information” が素晴らしい。彼のバラードはどれも泣かせる出来ばかりだが、この曲がほとんどベスト盤に入らないのが何故なのかわからない。ぶつぶつぶつ・・・・・・。
ちなみにMOTOWNの “Switched on blues” に入っている、ウイリー・ジョンのお姉さんメイブル・ジョン(Mable John)の “I guess there’s no love” も大好きな曲です。
カルヴィン・リーヴィーと言えば同年代のブルースファンの皆さんは、その青春時代の甘酸っぱい想い出(?)と共にあの名曲が蘇ることであろう。
そう、私も高校2年生だった。彼女とも別れ、毎日のように阿佐ヶ谷の “Cadillac Baby” へ西武バスと中央線を乗り継いで行く毎日。
そんな頃、P-VINE SPECIALが満を持して発表した記念すべき第1作目が “Calvin Leavy – Cummins Prison Farm” だった。
タイトル曲のインパクトにはぶったまげたね!淡々と歌うカルヴィン・リーヴィー(しかも深い!いい声!!)。そして間奏のギターソロのえぐさ!
えーっとロバート・タンナーって言ったっけ。無名どころの無名ギタリスト。その後、他の録音とか出てきたのかな?とにかく、耳をつんざくギターソロってやつだな。
そう言えば、カルヴィンもその後どうしているんだろう。
そのLPに収録され損なった名曲がスタンダードの “It hurts me too”。
そして “Cummins Prison Farm” のアンサーソングが “Free From Cummins Prison Farm”。
調べてみたら、その後のCD化に際してこの2曲は収録されていたんですね。参った参った。
でも、そのCDがネットで引っかからない。廃盤なの?在庫切れなの?
この想い出のカルヴィン・リーヴィーはぜひ孫の代まで残してもらいたいもんじゃ。
いまネットで引っかかったのは “The Best of Calvin Leavy” という輸入盤だけ。
ちょっと選曲がP-Vineとは趣旨が違うと言うか・・・。う〜ん・・・。
ネット検索のついでに、もうちょっと調べたら、なんとリーヴィーさん服役中だと。。。
うーーーん、残念無念。
その昔、いっしょにやっていたバンド”Lindy Hop” でベースを弾いていた神東正典さん。
今は故郷の徳島で家業(?)の神社を継いでいる。すばらしいことに、まだベースも弾いている。
悪魔の音楽を演奏する神主さんである。
先日、あるお願いをしていたのだが、昨日頼んでいたモノが届いた。
それこそメール便で充分こと足りるものを依頼したのだが、写真のでかい箱が到着していた。
え〜と、犬は箱の大きさの比較対象というやつで。
でかいダンボールの中には、お神酒やら撤下品の数々と一緒に、お願いしたもの、そしておや?DVDも入っている。
1枚は現在神東氏のやっているバンド「黒神(こくじん=良く考えたら凄いバンド名だな)」の徳島でのライブ映像(フューチャーリング服田洋一郎!!)、そしてもう1枚が「クロスロード・ギター・フェスティヴァル 2007」。
昔、この手のものは東京から地方へ「送ってあげる」という感じだったが、今やネットにつながったパソコンと宅急便があれば、日本全国同じモノが手に入る時代。
ありがたく頂戴した。
もう夜中だったので全部見ていないが、とりあえず2枚目の方を軽くチェック。
ジェフ・ベック、うわぁ久しぶりに見たなぁ。右手が白いのは滑り止めの粉?ベースの20代前半のお姉さんは何者?
ロビー・ロバートソン、ふ、太っちゃったね。クラプトンは一昨年の暮れに見に行ったのでまぁ分かってはいたが、スティーヴィー・ウインウッドとの「ブラインド・フェイス」ナンバー3連発にはしびれちゃったね。
バディ・ガイは相変わらず元気。ヒューバート・サムリンも少々痩せたみたいだが元気。でもジョニー・ウインターが老けちゃってちょっと心配。
神東氏は私以上にモノモチが良い。
私の若かりし頃の「かなり恥ずかしい写真」をお持ちらしい。
いま、それをネタに脅されている最中・・・(/_;。) ウッウッウッ・・・・・
日本で最初のいわゆる「ブルース・ブーム」があったのは1974年秋の頃。
ちょうど「第1回ブルースフェスティバル」が開催された時期だ。
チェスやデルマークといったところが、日本のレコード会社から続々と発売された。
残念ながら中学生の私は、ロックウッドより初来日のクラプトンを選択し、ニューミュージック・マガジン(現ミュージック・マガジン誌)の増刊号である「ブルースのすべて」(写真左)も買いそびれていた。
その半年後にバディ・ガイの来日公演に接して、どっぷりとブルース漬になるのだが、いくら古本屋を捜してもこの本を見つけることができなかった。
1年半後に、「音楽全書」(写真右)という雑誌が発刊され、その創刊号のサブタイトルが「ブルースの世界」とあり、全編ブルースを特集した内容だった。
私にとって、この1冊がブルースのバイブル代わりとなる。表紙のスレを見てもらっても一目瞭然。
で、NMMの増刊はそれから10年以上経ってやっと入手の運びとなる。しかしながら充実度の高い内容の濃さはわかるのだが、すでにブルースの知識は格段に向上しており、物足りない存在になってしまっていた。
発売のときに買っていれば、ボロボロになるまで読み漁っていただろうに・・・。
その本は誰かに貸したままなのか、家の中には見当たらなくなってしまった。
先日、ひょんなことから再度入手した。
とても美品で、前の持ち主にとってこの本はブルースのバイブルには成り得なかったのだなぁ、と思いながらページをめくっている。
それにしても、あの頃のニューミュージック・マガジンって凄い雑誌だったんだなぁ。