2010年6月の投稿

巷ではサッカーのワールドカップでアフリカブーム到来!
っちゅうか、正しくは南アフリカブーム?
残念ながら、サッカーに関してはかなり素人だ。
30数年前の、ベッケンバウアーやクライフが唯一私のサッカーブームであった。

だが、私の心もアフリカブームでウキウキ!

25年ほど前、サニー・アデの JUJU MUSIC に始まるアフリカブーム。
ほんの少しだけ、私もブームを担っていた。
当時、レコードのインポーターをやっていた 某〇ワ・トレーディング(現 某〇タ・カンパニー)にいた私は、まだ滅多に輸入されないアフリカ音楽レコードの情報を片っ端から調べていた。
比較的容易に輸入できたのが、フランスの “SONODISC” というレーベル。
で、唯一このレーベルが多数入荷していた西新宿の某〇星堂(住友三角ビルね)へ、客のフリをしてレーベル裏の記号やら売値などを細かくメモしてきたのは私である。
当然フランス盤なので、主流はザイールのリンガラ・ミュージックである。
そこで耳にしたのは、フランコ、タブー・レイをはじめとするリンガラ・ポップスだ。

レコードのインポーターなんぞ、うらやましい仕事をしていたと思われるが、ディスク代に給与のほとんどが費やされるというのが実際のところである。
おかげでこの頃、アフリカ音楽のレコードは相当数買いあさったものである。
久しく聴いていなかったのだが、ここにきて先日見た映画”SOUL POWER”ショックで寝た子が起きてしまった。

実はこの映画の公開日を連絡してくれたのが、旧友岡地曙裕氏。
そして映画を見た数日後のこと、再び彼からフランコの YOUTUBE映像を教えてもらった。


おおっ!
見事な昭和歌謡、じゃねえや、リンガラ歌謡の香り。


sunny ade
再度25年前を振り返る。
レコードなんぞ、その当時の勤め先で大量に輸入した SONODISK盤。
アメリカではMAKOSSA盤とかあったな。

SUNNY ALADE(サニー・アデのナイジェリア盤)の原盤などはプレミア付。
(恐ろしいことに、SUNNY ALADE盤は半年後には大量輸入され、あちこちに廉価盤として売れ残る状況になるのだが・・・・。私は西荻窪の某Tホアナレコードに数枚貰ってきたし)

franco etc
PAPA WEMBAが来日したりしたものの、やはりリンガラスター達の生映像はほぼ見る機会がなかった・・・・・のに・・・・・。

ああ、YOUTUBE恐ろしや!
フランコなんて、湯水のように出てくる出てくる。

ああっ!
なんとっ!ムビリア・ベル(Mbilia Bel)も!!
この曲は何回聴いたことだろうか。しかもライブだ!


それでは最後に、映画”SOUL POWER”から、TABU LEY & L’AFRISA INTERNATIONAL のステージを!

あああああっ!
昇天っ!!

19
6月

ピックで弾く

   Posted by: Masazumi Ito   in Guitar in my hands (楽器・バンドの項)

私どもの業界(いったいどんな業界だわい)では、けっこう指弾きのギタリストが多かったりする。
と言っても、クラッシックではないよ。
あ、知ってましたね。すいません。
その昔、バリバリでバンドをやっていた若かりし頃は、まだまだピック派が多く、強烈な指弾きのギタリストといえば吾妻光良さんをはじめとする数名であったはず。
小安田憲司さんも、一緒にやっていた頃はまだピックだった。
が、1年間兵庫の山奥に疎開した後に東京へ家出してきたら、立派な指弾きギタリストになっていた。という山籠り秘話もあったりする。
あ、ないですか?

最近のブルース業界は指弾きのギタリストがだいぶ増えているようだ。
ある時、初対面の若い方と酒の宴席で「あ、ギターなんですね。指ですか?ピックですか?」と聞かれたことがある。
ふむふむ、初対面の挨拶で、奏法の違いから音楽性を推察しようということであろうか。
まあ、天下のジェフ・ベックさんも指弾きの第一人者になってしまったように、早弾きを捨てて指のタッチを大事にするギタリストが増えることは良いことであろう。
というか、まあ好みの問題だが・・・・・。

gatemouth
ブルース系の指弾きの場合、右手のフォームはかなり異質。
写真のゲイトマウス・ブラウンは極端だが、これに近いフォームのブルースマンは多々存在する。これがスタイルなんだろうか。
そう言えば、ブルースピアニストもかなり特殊なフォームが多い。
手の甲が、鍵盤より下にあったりする。
ともに、クラッシックの先生が見たら泡を吹いて倒れること必至である。

実はピック派の私も曲によっては使い分けをする。
きっちりリズムを刻むような曲、またはソロがギャリギャリになるような曲はピックだが、ウォーキングベースを多用する場合は指が多かったりする。
その際、ピックは中指と薬指の間に挟む。ギターによってはピックガードの端の隙間に挟むこともある。

闘魂ピック入れ
あ、いけね、ピックの話を書こうと思ってたんだ。

ピックにも様々な形があったりする。
多数派は「ティアドロップ型」というやつか。
私は、ダメ。
弾きながらピックを回してしまうようで、三辺がすべて同じ形である必要がある。

これが私のピック入れである。
「闘魂」!

裏にはアントニオ猪木氏の似顔絵あり。

フェンダーピック
昔のピックがかなりあった。
(割れてるのは捨てなさいよ!)

これはフェンダーだ。
高校に入ったころ、「バディ・ガイはFENDER の THINを使ってるらしい」という話を聞き、しばらく使っていたが、すぐに割れてしまう。買っても買っても割れてしまう。
すぐに HEAVY に戻してしまった。

その他モロモロ
これはギブソンをはじめ、いろんなメーカーのピックだ。
上段左から2番目の不思議なピックは、その3か所の面が”H” “M” “S”と表記されており、1枚で3種類の硬さが楽しめるという全く実用的でないピックである。

有名人モデル
いまでは結構あるんだろうか、有名人モデルである。
ちなみに、これらのピックは購入したわけではなく、貰ったりスタジオで拾ったりしたもの。
私が5角形のピックを使うと思うかね!

べっ甲はサイコー
で、もう25年くらい愛用しているのは、鼈甲(べっこう)のピックである。

これは軽くて堅く、とてもフィットするのである。
ただ、ちょっと高い。
下手すると1枚1,000円くらいするんじゃなかろうか。
むかし、清瀬にあった「Y美屋」という楽器屋が閉店するにあたり1枚100円の大廉価にて多数購入するも、在庫が減ってきて最近はネットで安いのを探して購入する。
ただ、鼈甲のピックは1点ものなので、実際さわって購入しないと厚みが気に入らなかったり等々で、通販モノの悲しい物語であったりもするわけだ。

Clayton , not Pee Wee Crayton
そして、高価なお品に代わって登場するのが、このピック。
「CLAYTON」というメーカー。
ピー・ウィー・クレイトンとはスペルが違う。
これはなかなか。
まだ、さほど使用はしていないが、「鼈甲テイスト」のピックという宣伝文句は案外ウソではない。
タバコは1,000円になったら禁煙するようだが、鼈甲ピックは代替え品でなんとかなるか。
それとも、完全指弾きに転向すべきか。

たいした悩みではないか・・・・・・?

ディズニーピック<おまけ>

ちょうど2年前、ディズニーランドに出演したのだが、その時購入した「ディズニーピック」。

夢がありますね ♪♪


13
6月

SOUL POWER ! ! !

   Posted by: Masazumi Ito   in Phonograph Blues(レコード,CD,DVD,映像等の項)

皆さん、「キンシャサの奇跡」ってご存知?
私はリアルタイムでテレビで見たのだが、その鮮烈なKOシーンが今でも頭の中にこびりついている。

「キンシャサの奇跡」とは・・・・・・。
かつて、プロボクシングの世界ヘビー級チャンピオン”カシアス・クレイ”、のちに改名して”モハメド・アリ”となるわけだが、彼はチャンピオンとしての全盛時にベトナムの兵役を拒否したことにより、ボクシング界から追放されるのである。
そして、1970年代となり戦争も終わり、彼がやっとボクシング界に復帰した時、30歳を超えていた。
かつては「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と言われた軽快なフットワークであったが、その年齢と長く実戦から離れたためか体型は以前より太めになっていた。
世界チャンピオンはジョー・フレイザーという岩の塊のようなボクサーになっていた。
ちょっとやそっとでは崩れそうもない、物凄いボクサーだった。
そのフレイザーが長身のジョージ・フォアマンにあっけなくタイトルを奪われる。
あのフレイザーを倒した長いリーチ。
世界最強の名前の通りの実力であった。

そして、1974年。
ザイールのキンシャサで、モハメド・アリがフォアマンに臨む世界タイトル戦がマッチメークされたのである。
下馬評ではフォアマンの圧勝と思われた。
しかし・・・・・。
奇跡は起きたのだ。
8ラウンドまで、フォアマンの圧倒的な優勢。
アリはコーナーに追いつめられる姿ばかりが目立った。
いや・・・・・。
アリは待っていた。フォアマンが攻め疲れるのを。

一瞬の隙をついてアリの反攻が始まった。
あっという間にフォアマンはリングに這いつくばった。
youtube に映像があった。
そう、記憶の通りだ。


実はこのタイトルマッチの前に「ZAIRE 74」というコンサートも開催された。
その日のキンシャサは、まさにブラックパワーの集いである。
このコンサートは、BBキング、ファニア・オール・スターズが既に単独のDVDとして発表されているが、ここにきてやっと全体像が公開されるに至ったのである。

soulpower
それが、この映画 “SOUL POWER” である。

前述のBB,ファニア以外にも、御大ジェイムス・ブラウン!、カールトン付きのクルセイダーズ、キャピキャピのシスター・スレッジ等々・・・・。

そして、迎え撃つアフリカ勢が、何と!フランコ、タブー・レイ、ミリアム・マケバといった皆々様。

あああ、よだれが。。。。

絶頂期のリンガラ・ミュージックの両巨頭が見られる!
「パタパタ」のマケバもまだ40歳くらいか。


キャッチコピーにある「この映画を見ずして、死ぬなかれ!」。
まさに!
昨日から公開されてます。
興味のある方はまず公式サイトから。
⇒ 映画『ソウル・パワー』の公式サイト
いや、絶対見なあかんっ!!!


アデTシャツさて、ザイールではないが、今日のTシャツ。

ナイジェリアの”キング・サニー・アデ”だ。


アメリカンツアー1983
ふふふ。
1983年のアメリカン・ツアーTシャツである。

このこだわり。

そう!

これから、SOUL POWER 見に行くんだよ~ん!!!




追記

吉祥寺バウスシアター
見て来たよっ!
すごっ!!
90分は、あっと言う間。

円熟味たっぷりのJBとBBはもちろんだけど、やはりセリア・クルースを擁するファニアが年代的に一番か?
いや、タブー・レイも凄い。フランコはもうちょっと見たかったな。
なんと、ブラックパンサーのストークリー・カーマイケルも顔を出したりしてる。

お土産パンフと缶バッジ(写真右下)を買ってきた。
「ZAIRE 74 復刻Tシャツ」は高くて買えなかったな。
でも、パンフに当時のセットリストが載ってる。これ、貴重!

なんと、初日のオープニングは”ザイコ・ランガ・ランガ”だったもよう!!!
もっともっと見たいよ!まだ未発表フィルムあるんだろうね。

ところで・・・・お客さんの入りは50名いたかどうか・・・・。
間違いなくロングランはあり得なそうなので、みなさんお早めにご鑑賞ください。
とにかく、凄いっ!てば。

昨日6月5日、大久保 bump city での定例ライブ、無事終了!
ご来場の皆さん、ありがとうございました。
そして、対バンの皆さんもお疲れ様でした。

20100605_bumpcity (1)_R
さて、毎回のお約束事になってしまった、ライブ前のランチミーティング。
真昼間からのビールは旨い!

そして、なんと禁煙1カ月目に突入した tom斉藤氏。

そしてそして・・・・・かつて禁煙宣言した写真左の男は・・・・・いまや・・・・・。

焼き鳥はライブ前のスタミナ源
bump city さんで、ちょいと練習込みの長めのリハを終えて向かうは。

これも毎回のこと。
15時オープンの居酒屋である。

いつも懲りない。
テーブルの上は、まるで打ち上げのようなツマミの量。

bumpcity LIVE!
毎度の”Drinking NG’s”に変貌してお店へ戻ると、すでに第1部のお姉さまたちのバンドが演奏中。

エロッピ大江 sings !
さて、我がNG’sは3番目のラストに登場!
今回は斉藤隊員の友人である佐野さんに写真を撮っていただきました。
ありがとうございます。
ちなみに佐野さん、我々が帰る頃はテーブルにうっ伏して酩酊しておりました。。。。

大江隊員、歌うは Statesboro Blues。

かなり怪しい
すっかり髭もたくましくなり、かなり怪しいオジサンに・・・・・。

ヤフオクのプロ
大江隊員、ヤフオクで集めたパーツで仕上げた自家製ベースで登場。
これも、かなり怪しい・・・・・。

sings "Bottle of redo wine".
NG’s のbump city ライブでは、初めて歌を披露した斉藤隊員。

禁煙効果はあったのか?

真剣、真剣、真剣。
たまには真面目な表情、吉田隊員。
それとも、
「大江っ!そこ違うぞっ!」
と、睨んでいるのか?

どっちみち禁煙なんぞ、すっかり忘れてる。

Thinline だよぉ
この日は、3マイクのTHINLINEで。

ちょっと弦のテンションがきつめなんです。。。。。

at_bumpcity
あれ?

そういえば、なんか足りないような。

at_bumpcity 2
あれ?

一人、足りませんか?

気のせいかな?

with SHINJI
ライブも終わり、第2部に出演したこの若者とパチリ。
彼、“SHINJI” こと浦川慎司くんは長崎からミュージシャン目指して単身上京した25歳の若者。年齢がダブルスコアーである。。。。
弾き語りで自主製作のCDも出している。
恰好は見事なくらい今風のスタイルだが、とても気さくで勉強熱心。
オジサン達の戯言にも食い入るように耳をそばだて、謙虚な姿勢で接してくれた。
こんな素晴らしい若いミュージシャンが大成することを心から望む次第である!

長崎の「びわ」
で、 SHINJIくんの故郷から送られてきたという「びわ」を皆で食す。

ああ、夏の到来!って感じだ。

ちなみに彼は、私と同じ西東京市民ということで、これも何かの縁であろうか。

吉田さんっ!寝たら死んじゃいますよっ!!!
bump city 出演の時の定番コース。
お店を出たら、大久保通り沿いのラーメン店で最後の仕上げだ。

吉田隊員、潰れる数歩手前。
「吉田さん!寝たら死んじゃいますよっ!!」

果たして無傷で帰宅できるのであろうか?

写真をクリックして良く見てね
おまけ。

先日の “JAPAN BLUES & SOUL CARNIVAL” の会場にて購入した、25周年記念Tシャツがこの日のステージ衣装。
背面にびっしり書かれた25年間の出演アーティスト。

ああ、鬼籍に入られた方も多数いらっしゃるが、なんとも凄い面子である。