2008年3月18日の投稿

一昨日の「スイーツ」ネタは一部の皆様よりたいへん不評を買いましたので、本日はちょっと濃いネタに戻りましょう。

1年半くらい前だったか、旧友小安田憲司氏と相当久々に再会して居酒屋でブルース談義に花を咲かせたときに聞いた話である。
右欄外の私のプロフィールにもあるように、20年ほど音楽界と疎遠な生活であったため「ブルース界の浦島太郎」状態で、そのときも小安田氏にはいろいろな事を教えてもらった。
その中でも、来日ブルースマンの話題で仰天した。

“Carter Brothers” と “Howard Tate” 。
だ、だって、あの頃はカーター・ブラザースはP-Vineが “Jewel” の権利を獲得して、世界初のLPを作った(だよね)ほどで、売れ筋のブルースマンではなかったはず。たぶん、当時の Living Blues誌などにも活動している情報なんてなかったような気がする。ハワード・テイトなんて、消息もわからなかったくらいだ。
来日してたなんて今でも信じられない。

Carter Brothers - Booze in the bottleカーター・ブラザースはロマン・カーターのシャウトするヴォーカルをフューチャーしたハードブルース3兄弟、そして、相当いなたい。
“Booze in the bottle” は彼らの代表作の1つで、購入当時はそれほど入手に苦労するということもなかった。
たしかP-Vineは立て続けにLPを2枚出してくれたと思う。これで、シングル盤に手を出す必要はなくなった。


で、ちょっと Youtube にて検索したら、こ、これはロマン・カーターさんではありませんか!?


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Howard Tate - Ain’t nobody homeハワード・テイトは、なんと言っても “Verve”盤をはじめて聞いたときにKOされた。
小安田氏の話では、この頃のコンプリート盤もその後CDで発売されたようだが、こんなに歌が上手いシンガーも滅多にいない。そして抜群のパワー。
“Ain’t nobody home” は有名な曲なので、聴けば知っている人も多数いるはず。
自宅が火事になり、子供を亡くし自らも重傷を負い、離婚、ヤク中、ホームレス、等々転落の人生から、牧師となり再発見されたというから、ものすごい人生だ。
しかも、カムバック後も衰えることなくステージをこなすなんて。
すごい!サラリーマンやっててギターが弾けなくなった、なんて言ったらぶん殴られる事必至であろう。


ちなみに、ハワード・テイトの最近のステージも Youtube で見る事ができる。


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残念・・・・来日していたなんて・・・・。見たかった・・・・・。