いわゆるジャズ・ヴォーカルなるものは、大昔から日本でも多くのファンがいる。
私も好きだが、根がブルース出なもんだから少々曲解しているようで、野卑な泥臭い歌手が好みとなってしまう。
はっきり言って、ジャズファンの皆様が全く聞かれないような、と言うか「こりゃあ、ジャズ・ヴォーカルとは言えんな」とバッサリ切られそうな方面ばかり好んで聴いてきた。
そもそも、キャブ・キャロウェイ(Cab Callway)なんて、ブルース・ブラザースのヒットで日本でも著名になったが(ジャズファン以外の範疇で)、あんなに素晴らしいエンターテーナーは2度と出てこないであろうと私は断言してもいい。
おっと、話がそれてしまったが、そのジャズ・ヴォーカルのなかでも洒落たスキャット・・・・・・
No ! no !! no !!!
やはり、ここはバップボーカルの中でも、思いっきり凄い奴を!
ジョー・キャロル(Joe Carroll)。
知る人は知る、ってところでしょうか。
素晴らしい、スキャット・シンガー。
このレコードは、30年以上前に入手したが、当時すでに廃盤で相当苦労して探した記憶がある(めでたくCD化されているようです)。
裏には、なんと¥1,300円の表記が。
やっぱ、ジャズ界でも廉価盤扱いだったのねぇ・・・・。
その頃、初めて “Stormy Weather” を見た。
四谷あたりの公民館みたいな場所だった記憶がある。
この映画の話題は、2011年9月21日のブログでどうぞ。
この時もジョー・キャロルの話が書かれてあるが、Tramp Band で見事なスキャットを聴かせてくれている。
ギターソロの後に出てきて流れるようなスキャットを聴かせてくれるのがジョーだ。
同じ頃の映像がもう一つ。
これもTramp Bandだ。
名曲、Hit That Jive Jack 。
実は、今週の月曜、いつもの鳥和可へ行くと、やはりジョー・キャロル・ファンである店主、若山氏が教えてくれた。
なんと!ジョー・キャロルのカラー映像!!
1973年のステージ。
ディジー・ガレスピーと一緒にやっていた時からの十八番、”Oo Shoo Be Doo Be” 。舌なめらか。
これは凄いっ!!!
このyutube映像、最近アップされたもの。
消えちゃう前に、ぜひご堪能くだされ。
ジョー・キャロルも凄いが、この人も凄い。
ジャケット写真のインパクトではこちらの勝ちか。
バブス・ゴンザレス (Babs Gonzales)!!