2月11日のこと、親父の墓参りのついでに、久々「シャーウッド・ギターワークショップ」へ行ってきました。
初めて徒歩で(笑)
このギターリペア工房は、以前にも書いているので下記ご参照ください。

2007年10月15日のブログ

2007年12月9日のブログ

2008年4月20日のブログ

前回は3年ほど前にお邪魔して、335のフロントピックアップの修理でした。
若気の至りで、ディマジオのスーパーディストーションを搭載したやつです。
結果、コイル切れが判明。
しかし、あ~、これ中古で良ければあるよ~!
てなことで、あっという間に修理完了、今まで以上にパワーアップした次第です。

店主の太田信之さん、リペアの腕もさることながら、人柄も素晴らしいのでファンがたくさんいます。
5年ほど前から病で数回入院、何度も再発してもその都度復活し、病院の先生から学会に発表したいくらいだと言われたそう(笑)
今回、久々に伺うと、ちょっと頭髪に影響が見られますが、元気にしゃべり倒しますっ!

実は数か月前に、ボブズ・フィッシュ・マーケットの敦賀隆さんと話していたら「太田さんのとこにギター出してるんだね!」。
たぶん、私のブログ見たのかな?
元夕焼け楽団のケニー井上さん(井上憲一さん)とも昔の田無の工房に行ったとのこと。
「リペアに出しに行って、焼肉奢らされたよ(笑)」という裏話も!

先日もケニーさんと太田さんの工房の話で盛り上がり、調整に出したいギターもあったので久々に伺うことに。




小平霊園の脇道から新青梅街道を渡り、あたりはすごい森の中。
でも意外に小平駅から30分弱で到着。

暗くなったら行きたくないな・・・(-_-;)




病気の具合が心配だったので事前に電話しておいたら、元気そうで良かった。

この黄色い看板も元気!



先客の若いベーシストの方に撮って頂きました。ありがとうございます。
えっ!?「また来週から入院するんだよね~」
でも、太田さんなら絶対100歳まで生きるような気がします。
鉄人リペアマンです!




しばらく鳥和可に置かせてもらっていた(笑)このギターは、中学1年の時以来のアコースティックギター。
というか、ピックギターって言うんでしょうか?

ヘッドが写ってませんが、昔の筆記体ロゴのGIBSON。
いろいろ調べたところ、おそらく1935年製の GIBSON L-10 のもようです。
1、3弦の開放弦がビビるのと、全体調整、あと付属の訳のわからないテスコの後付ピックアップも持参。

太田さん、古いギター見ると子供のように喜びます。
もう職人中の職人ですね。

1時間くらいお邪魔して「ゆっくりでいいですからね」と出たのですが、3日後には電話がかかってきて「直りましたよ!」。
テスコのピックアップの音が気に入るかどうか確認してもらってから終了にしたいとのこと。
この日はちょっと時間的に行けなかったので、退院後に伺うことになりました。



電話をもらってから1か月以上経ってしまいましたが、やっと都合がつき再訪問です。
例のテスコの後付ピックアップが取り付けてあります。
しかも、すごい微妙な調整がされています。
これは、まずブリッヂ部分とテールピース部分に固定して、鉄の棒に通っているピックアップ本体を弦の下に這わせてあるのです。
ピックアップは上下に動きます。
鉄の棒はブリッヂからの角度をきちんと調整しないと弦に触れてしまいます。
が、さすが太田さんです。
希望通りに弦高も下げてもらったのでピックアップの高さ調整もたいへんだと思うのですが、匠の技で問題無し!

ジャックがミニジャックなので変換プラグが必要ですが、さすがに古い機材なので毎回抜き差しするのが怖い。
ということで、ミニジャックは残しつつ別のバイパスを引っ張ってもらいFホールからギターのボディの中へ配線する方法を。
これで普通のエレキギターのように、ボディのサイドに標準のジャックを付けて貰います。




さて、これがGIBSONのスクリプトロゴというやつ。
どうやら、1947年以前の固体は、このロゴらしいです。
実は恥ずかしながら私も最近まで、あのお馴染みのゴシック体のロゴしか知りませんでした。
ということで、たいていの方はこのヘッドを見せると「どこのメーカーですか?」と尋ねられます。
最近はリイシューものでこの筆記体ロゴも出てますので、ちょっとはポピュラーになりましたが。
でも昭和10年製ですからね~(笑)
弦のビビりも直ってるし、弦高もバッチリ弾きやすい。
懸念されていたアンプを通した音色も、これが意外にしっかりしてる!
十分使えます!
ただ、ピエゾじゃないのでアンプ使うならエレキ弦の方が音量は出るよ!とのアドバイスを頂きました。
いっつも勉強になります。というか自分が無知なんですが・・・

あとは配線とピックガードの加工で完成です!




そして一週間後の4月10日、「出来たよ~」と電話が。
すばらしい!
ピックガードも加工され(これでピックアップも固定されました!)、アンプにも安心してシールドを繋げますし。
見た目、ちょっとダサい感じもします?
いや、これで良いのですよ!
外見を昔風情のままでピエゾを入れるのも手でしたが、敢えて改造ギターっぽい感じがナイス。
しかも今風の改造ではなく、50年前の改造っぽいでしょ。
ボディが17インチなので生でも音鳴りはバツグン。

さて、5月あたりにデビューしようかな。
むふふふふ。。。。

そして、どんな難しいリペアもこなしてしまう太田さん!
まだまだギタリストたちは太田さんの腕に期待してますので、今後とも宜しくお願いしますっ!




※6月1日追記
この後、太田さんは5月25日に容態が急変し、ギターの神様に召されてしまいました。
長い間お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。



この投稿は、2016年4月11日 月曜日に、カテゴリー「Guitar in my hands (楽器・バンドの項)」に投稿されました。
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