立て続けに凄いライブに遭遇した。
ブルース聴き初めて40年経つわけだが、その最初のころの想い出がふつふつと蘇るライブ。

ブルース聴き始めの頃。
たしか中学3年生だったはず。
日本最初のブルースブームが到来(実は世間一般の「ブーム」というほどでもないような)したころだが、今までも書いてきたように周りにブルースファンがいるわけもなく、情報を得るのは「マガジン」(ニューミュージック・マガジン誌)か「ザブル」(THE BLUES誌)。
THE BLUES誌も第10号か11号が出たあたりで、やっとそれまでのガリ版刷りの体から脱却した頃。
まだ定期刊行ではなかったような気もする。

その活字の中に、体験することのできなかった黎明期のブルースバンドの名がたくさんあった。
そろそろ外タレ(死語)のコンサートは行き始めたものの、都下の清瀬からライブハウスに通うにはまだまだ。
既にウエストロードはメジャーデビューした頃だが、それ以外のたくさんのブルースバンドの名前を先の雑誌で知るも、ついに生で観ることは果たせなかった。

そんな中にあった ジュークジョイント・ブルース・バンド。
私が中学から高校に入る頃に活動していたバンド、だと思う。
今は亡き、天才ドラマーの田村光太郎さん繋がりで、当時のメンバー山室俊介さんや三輪裕二さんとお話し出来るようになったのは、ここ数年のこと。
その三輪さんが昨年、闘病の末に若くしてこの世を去ってしまった。
聞くところによると、その闘病生活は友人たちにいっさい知らせなかったとか・・・。
6月21日、山室さんが発起人となって三輪さんのTRIBUTE LIVEが中目黒の会場で開かれた。
たくさんの参加者。
やはり三輪さんの人徳というものに間違いない。
みんなでライブを楽しんで三輪さんを偲ぶという主旨、ご本人も喜んでくれたに違いない。



このフライヤーにある通り、懐かしい名前がいっぱい。
前述のジュークジョイントBB、スウィートホームシカゴBB、ファッツボトルBB、等々あの頃の皆さんの名前のオンパレード!

私のような若輩者が参加させて頂いただけで光栄である。
あ、若輩者と言っても、もうとっくに50代半ばだが・・・(笑)




山室さんと江口さんの2トップを最後に観たのは、下北沢のスーパーマーケット(ブルーヘブンとブレイクダウンがかつてライブレコーディングした場所)以来かな。

この二人、じつはこっそり活動を開始しているとのウワサあり。
しかも本人から出てるウワサ(笑)




三輪さんの息子さんがベースに入ったジュークジョイントBB。

ちょっと感慨深いものがある。




実は、高校2年の時に、ファッツボトル・ブルースバンドは観ている。
8.8で優勝した直後じゃないかな?1976年だったと思う。
既に福島タンメンさんはいない4人編成。
渋谷屋根裏(当時)の平日昼の部だったかな?
夏休みだから行けたんだと思う。
客席は5人くらいしかいなかったような・・・(苦笑)
この日の終演後、船岡さんにそんな昔話を(笑)

今回上京できなかった田中晴之さんの代わりに、吾妻さんと小安田さんが客演。




自分の出番は最後のセッション。
すみません、ここからの数枚の写真は山室さんからパクっております。。。
(ちゃんと許可もらってますってば~)

吾妻さん、岡地さん、小堀はん、LEOさん、といった旧知の面子なので楽にやらせていただいた。



が、1曲目に江口さんのすぐ隣で弾かせて貰った時はちょいと緊張。

サニーボーイを唄った近藤さんも、マリオ版That’s All Rightを唄った中島正雄さんも最高だった!




こんな機会を与えてくれた山室さん、そして三輪さん、ありがとうございました。

そして三輪さんの冥福を深く深く心よりお祈り申し上げます。




そして3日後、高円寺の老舗ライブハウス”JIROKICHI”40周年イベントで、レイジー・キム・ブルースバンドを観た。

私が高校に入った頃、すでにキムさんはほとんど活動をやめていたと思う。
その後、たまにチラリとステージに登場したようだが、私が20年以上ブランクがあったためにその機会も逸していた。

キムさんの若かりし頃の数枚現存する写真と、何回か音源を聴かせてもらった以外、本当に初めての遭遇であった。
この日の客層もなかなかに高齢(笑)




以前に聴いた音源同様、気負いがなく自然なブルース。
感動もの!
井出隆一さんは最後に観たのはウエストロードだったか?6バースだったか?昔とあまり変わらない印象。
体調不良のエンタさんも数曲叩いてくれた。
サポートドラマーの松本照夫さん、さすがでした。
サポートギターの素晴らしいギタリストは永井”ヒョコ坊”充男さん。



それにしても第1部の渋さは凄かった。

まさかあんなテンポ、あんなノリのMojo Workin’なんて!

後半、左手が吊ってしまったようで2部のギターは控え目だったが、その第1部でさえ1時間越えのステージ。
参りました!



久しぶりにゆったりとした深みのあるブルースライブ。
観に来てよかった。

いつかはこんなステージをやりたいな。

いや、無理かな。
うん、無理って言われそう・・・・




ステージ終わって・・・
かつてレコーディングに参加したウィーピングハープ・セノオさんの1stを持ってきた山室俊介さん。
実はこのLP(CD)をプロデュースしたのがキムさん。

かつての先輩にサインを貰い2ショット(笑)



最後に、恒例2ショットではなく、レイジー・キムさん観戦者の3ショットでございます。

この投稿は、2014年7月6日 日曜日に、カテゴリー「Blues after hours (ライブ後記の項), Blues'n Soul (ブルージーな仲間たちの項)」に投稿されました。
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