いや、それにしても凄いことを考えついたもんだ。
中央線快速の全駅の店でライブ敢行。
しかも、高尾から順番。
もっと凄いのは、休みが1日もないこと。
昔の女子プロレスの興行も顔負け。
24日連続ライブというのは、相当な体力勝負である。
今回の企画は朝日新聞の東京版にも載ったほど。
話題性も充実である。

初めて町田謙介に会ったのはいつだったろう?
たぶん、複数のブルースバンドが出演するライブハウスで一緒になったのが最初だろう。
だから、間違いなく30年以上前の話だ。
その頃、彼は「ねずみ男」という芸名?を使っていた(何となくわかるよね?)。
彼の名前は「ぴあ」や「シティロード」といった情報誌で知っていたが、生ギター1本の弾き語りということで、おそらく中央線界隈の日本語で歌うフォークブルースみたいな胡散臭い輩であろうと想像していた。
が、違った。
ブッ飛んだ。

出だしにアカペラでゴスペル。
しかもサン・ハウス演るやつなんて、日本人じゃない。

LINDY HOP というバンドをやっていた時、セッションで彼を引っ張り出した。
町田謙介、エレキギター・デビューである。
恐ろしいことに、この時のビデオが残っている。
絶対に公開できない。
何しろ、この時は某A妻さんがサックスを吹くバンドが同時収録されていますので・・・。
ちなみに、この “A妻光良 & CHICKEN SINK” というバンドで私はギターを弾かされておりました。


おっと、話がそれた。
町田謙介の、この無謀なライブツアー、最終日前日の6月7日「神田公演」にお邪魔した。
勤務先、歩いて5分の “OnEdrop cafe”
ちょっとイカしたお店だった。
元々、自動車の修理工場だったというビルの1階を改装したらしく、天井が高い。
中も広々、ソファもゆったり。
昼間、ちょっとコーヒーを飲むのも良いかもしれない。

でも、こんな会社ばかりの場所にこんな店があったなんて、ちょっとした驚きだ。



当日は、まず第1部が “WADA MAMBO”
これは”カセット・コンロス”のワダマコトさんのシンプル編成バージョン。
噂には聞いていたが、いったいどんなチューニングなんだか・・・。
オープンチューニングではない。コードの押さえ方が尋常ではないし。
ギターもグヤトーンのジャパニーズ・ヴィンテージ、楽勝なネックではない。
(終演後、さわらせてもらったら意外に丸太ネックでもなかった)
とてもゆったりしつつも、こ気味の良いステージで楽しませていただいた。


町田謙介、登場である。
とても連続23日目とは思えない。
本人も良くもってると、自分で感心していた。
” Change is gonna come “での高音の伸びは、先日のBobby Womackの感激に近いものがあった。
でも、アンコール2曲目の”Fa-Fa-Fa-Fa-Fa”でかなり飛ばしすぎて、翌日の千秋楽に影響がなかったんだろか?
かなり声がいっちゃってたけど。

ちなみに隣にいる方の楽器、よく見てください。スティール・パンです。
こんな近くで見るのは初めて。これにも感動。


第2部は、ほぼセッションの様相。
今回のマラソンライブ、各店で色々なゲストと組んで演奏されたが、やはり町田謙介というミュージシャンとしての幅の広さ、奥の深さが生かされているに違いない。
同じ曲を演奏しても、いろんな引き出しがあるんだろうな。
さすがである。
さすが、町田謙介である。

やはり、翌日の最終日は、ちょっと喉にきていたらしいが、とにもかくにも完走おめでとう!
また呑みましょ!

この投稿は、2012年6月10日 日曜日に、カテゴリー「Blues'n Soul (ブルージーな仲間たちの項)」に投稿されました。
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