帰宅して夕刊を見ていたら、死亡記事欄に「リチャード・ウイドマーク」の名前を発見した。
93歳だったそうだ。正直なところ、まだ存命だったのか・・・と思ってしまった。

リチャード・ウイドマーク(Richard Widmark)はアメリカの性格俳優である。
個人的には、エドワード・G・ロビンソンと並んで好きな映画俳優だった。

私は、映画ファンと呼べるほどのものではないし、実際ここ20年くらい映画館に足を運んだ記憶がない。
ただ、子供の頃から、テレビで放映される昔の映画はよく見た。
テレビ東京(東京12チャンネル時代から)で放映される深夜映画や、平日午後のB級映画が大好きだった。
1950〜60年代のアメリカ映画は昼間によく放映されていた。
リチャード・ウイドマークは西部劇やギャングものの悪役に良く出ていた。
その後、吹き替え無しで聞いた声はしわがれたダミ声。吹き替えは、たしか大塚周夫でそっくりだったことがわかった。

基本的に敵役が多かったが、最後は憎みきれないシーンで死んで行くパターンが多かったような。
たまに、B級映画で主役の作品もあったが、ひと癖もふた癖もありそうな役どころばかりだった。
後年、年輪を重ねるに連れて善人役もこなしているが、なんといってもあの味のある「悪人」面は忘れることのできない凄味だった。

古きよき時代のアメリカ映画の功労者だ。


Richard Widmark

この投稿は、2008年3月27日 木曜日に、カテゴリー「Everyday I have the Blues (日記の項)」に投稿されました。
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コメント(4)

くどー
 1 

何処かで見たような。
詳しくないのでわかりませんが、
しぶい。

いちじき「葉巻(シガー)」にハマっていた事があります。COHIBAとか。
ちと、それを思い出しました。

2008年4月6日 0:28
Masazumi Ito
 2 

葉巻の思い出・・・。
ジャイアント馬場さんですね。

サインをせがむ小学生だった伊藤少年に、葉巻を咥えながら、
「あとあと」の一言。
その日から、アンチ馬場ファンに。

ファンは大切にしなきゃね。

2008年4月6日 23:37
ざこ
 3 

存命と思っていましたが・・残念です
「ゴーストタウンの決闘」インディアンの放った矢が放物線を描いて飛んでくるシーンはとてもリアルで、悪党面のウイドマークは主演のR・テーラーよりも存在感があり、いっぺんにフアンになりました。
作品としては、B(級(?)で彼の絡むシーン以外はあまり観る気にはなりません。
何と言っても一番は、封切りで観た「シャイアン」でJ・フォード監督とは思えない原住民の扱い方で、アメリカ西部劇
も捨てた物ではないと感激しましたが、その後テレビ等には登場せず、やはり亜流の作品にランクされているのだと
感じた次第。知識人であり、個性派のウィドマークさんの
ご冥福を祈るものです。

2008年12月15日 14:36
 4 

> ざこ さま

たいへんコアなファンの方にコメントいただき、誠に恐縮です。
超一流の称号はなかったけど、これほどの存在感をかもしだす名優はいませんでした。
残念です。

2008年12月16日 1:26

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