先日、入手したLPレコードである。

Gotta move on up


“GOTTA MOVE ON UP”
1980年代最後のころの、東京ブルース界のオムニバスである。

500円だった。
ワンコインである。

その話を、収録アーティストである小安田憲司氏に言うと、
「えっ!?これはなっ!限定盤のレアなレコードやっ!!」

ちょっと憤慨していた。

この裏ジャケがまた素晴らしい。

Gotta move on up 2


この小安田氏の若々しい表情。
お肌がツルツルしている。

この数年後に急逝された、石川二三夫氏の実兄である龍一さんの歌が収録されているのが良い。
しかも十八番だった “Hoochie Coochie Man”。
龍一さんの声は大好きだった。

私がバンドをやめてから、まだ数年程度しか経っていない頃なので、収録されているほとんどの皆さんが友人である。
その中でも、小安田氏の隣に写っているロングヘアーの男、ハンマーハープ遠藤氏とはよく飲んだ仲だった。

高校時代から通っていた阿佐ヶ谷の “Cadillac Baby” というブルーススポットがあった。今は”Checker Board” という名前でやはりブルースの店をやっているところだ(経営者は代替わりしてしまったよう)。
この店で知り合い、セッションもよくやった。
当時の店では、私は最年少の部類であった。
彼は5歳くらい年上だったような気がするが、ずいぶんとかわいがって貰った。
生意気にもかなりタメグチをきかせてもらったような気もする。
周りが Little Walter 派ばかりの中、彼はSonny Boy Willamson Ⅱ命だった。
独特の雰囲気を持った人で、Cadillacに行くと必ずいたような気がする。

そうそう、遠藤氏の師匠が マジックハープ・哲さんという方で、当時よく使っていた、荻窪の MISTY というスタジオの上のマンションに住んでいた。
ベースのマディ・高橋さんとか、そうそうちょっと小柄なやはり高橋さんというギタリストの人もいたなぁ。MISTYスタジオでセッションしたりした。
吉祥寺の曼荼羅でブルースセッションもいっしょにやったりしたなぁ。

先日の九段会館の終演後の飲み屋で、遠藤氏の話題になった。
遠藤さんどうしてるんだろう?

小安田氏も、吾妻氏も、いろんな噂を聞いているようだが、消息はわからないという。

もし消息をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報をお願いします。

この投稿は、2008年10月7日 火曜日に、カテゴリー「Blues'n Soul (ブルージーな仲間たちの項)」に投稿されました。
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コメント(21)

 1 

ごぶさたしいます。
昔、旧キャデラック・ベイビーで吾妻さんと私がギター、それにハンマーハープ遠藤氏がハープというメンツでライヴをやったことがありました。
独特のムードで今も印象に残っているハーピストです。

2008年10月8日 0:30
koyasuda
 2 

ハンマーねえ。ほんと、どうしてるんでしょうか?

吾妻氏は死んだって聞いたっていってましたが、ガセでしょう。薄情ですからねえ。ほかの人と間違えているのでしょう。

日曜は楽しかったなあ。

2008年10月8日 0:57
Masazumi Ito
 3 

> 渡辺玲 さま

いやぁ、2年前のちゃんこ屋以来ですね。ご無沙汰です。

久々に渡辺さんのエルモア聞きたいですね。
もちろん、ナイトホークでもいいですよぉ。

2008年10月8日 1:08
Masazumi Ito
 4 

> koyasuda さま

そうそう、吾妻さんも不謹慎なこと言ってましたね。

ブログに書けば、ひょっとして新たな情報が出るかな?なんて思ったのですがね。

koyasudaさんには、ぜひ一本足奏法をやってもらいたいですね。
あれ、やってみたら結構きつかったです・・・・・・。

2008年10月8日 1:11
koyasuda
 5 

無理です。しかも意味がありません。

しかし、ミネラルウォーター一気飲み奏法なら楽勝です。

ビールでもできます。

焼酎は比率によりますができます。

ウイスキー等も上記と同様です

2008年10月8日 1:38
マクヴァウティ
 6 

あああっ!!、このアルバムは某ブルースシンガーの
No,9 Trainが収録されたアルバムでは・

はよ、サインもらおっと。

2008年10月8日 9:16
Masazumi Ito
 7 

> koyasuda さま

牛乳の一気飲みでもいいですよ。

紙パックになってしまいますが。

2008年10月8日 10:35
Masazumi Ito
 8 

> マクヴァウティ さま

牛乳、飲み終わったら、サインしてくれると思います。

2008年10月8日 10:36
マクヴァウティ
 9 

Koyasudaさんは胃腸が丈夫なんですね?

焼酎のミルク割りって意外と美味しいんですよ。

2008年10月9日 9:03
Masazumi Ito
 10 

> マクヴァウティ さま

本文にある、Cadillac Baby という店には「ミルク酎」がありました。
私はトマトジュースで割った「トマ酎」が好きでしたね。
最近、この手のチューハイ類は居酒屋さんで見ませんが、当時は主流でした。

で、この店では、中ジョッキくらいの大きさに宝焼酎を7〜8割くらい入れて作ってました。濃いですね。

2008年10月9日 11:06
乱舞戯
 11 

私も異歯皮踏み男や巣酢器海苔遊木からハンマー氏は死んだと聴きましたが・・・・・
昔ブルースを極めようとシカゴ空港に降り立ったはいいが、英語が全然わからんのでその場で自閉症になり、翌日空港を出ることなく日本に帰って来た・・・らしい。といふのを上記のどちらかに聞いた覚えがあります。
が、しかし彼のハープはぶっといスタイルでなかなか男らしかった。
彼のビデオ>DVD我が家の倉庫にあるはずです。

2008年10月9日 11:26
Masazumi Ito
 12 

> 乱舞戯 さま

ほ、ほんとに亡くなったのでしょうか。
確かに、誰も消息を知らないというのは怖い話ですが・・・。

で、アメリカでのエピソードですが、私が聞いた話は
「ホームステイ先の家で、夜カーテン越しに窓際に立っていたら、家主が『危ないっ!そこに立つなっ!!』と叫んだ。え?なんで?と、問い返したら『狙撃されるんだよ』と言われてビビッてしまった」
うろ覚えですが、これは本人から聞いた記憶があります。

どちらにせよ、速攻で帰国したのは間違いありませんが。

2008年10月9日 12:34
YY
 13 

ハンマー遠藤さんの親類のものです。
母からは、生きていると聞いています。
詳細は不明ですが、、、。(本人が伏せてくれと)
一時期、彼からいろんなこと教わりました。
キロンボとかでライブ聴かせてくれたこと
覚えてます。
できれば、また会いたいです。。。。
もう55歳と思うのですが、なにかしら音楽
やっていてくれればいいんですが。

久々にインターネットで検索してヒットしました!

2009年11月26日 5:39
 14 

> YY さま

あ、ありがとうございますっ!
貴重な情報いただき心から感謝いたします。

親類の方からの情報なら、信憑性大ですね。
(吾妻情報・・・・・・信憑性ゼロでした)
元気でやっていてくれれば嬉しい限りです。

もし公にできない話で聞かせていただけることがあるなら、右のサイドバーの「Contact Me」からお知らせいただければ、直接メールで見ることができます。

重ね重ね、情報ありがとうございました!!

2009年11月26日 8:34
tadao
 15 

遠藤はどうしているんだろうと、
ノスタルジックに検索したら、
ヒットしました。

元気でいてくれたら、うれしいね。
キャデラックで、遠藤のブルースハープはうれしかったね。

2011年12月20日 15:14
 16 

> tadao さま

キャデラック派ですね。
たぶん、同じ瞬間にあの細長い店にいたに違いありません。
いろんな人がいましたよねぇ・・・・。
日替わりマスターの時代、私は木曜担当だったこともあります。
思えばちょうど二十歳くらいの時でした(笑)

ハンマー、もう一度会いたいなあ。

2011年12月21日 23:43
mojo
 17 

ハンマーと最初に会ったのは上野のスタヂオだった。うちらのバンドのハーピストはその日を限りにハープを止めてしまった。阿佐ヶ谷のchicagoの有る場所にアパートがあった。そこの2階に住んでいた。cadillac baby(その前はking biscuit 後のキロンボ、ギャングスター)のマスタージョニーさんはハンマーの隣の隣に住んでいた。彼は優秀な鳶だった。国立の葡萄園に引っ越してから隣の女の子と結婚した。子供もさずかり、次郎吉にも連れてきていた。三軒茶屋には一度遊びに行ったがそれが最後になってしまった。素晴らしいハーピスト こんなブルースマンには二度と会えないだろう また一緒にセッションしようぜ

2013年8月4日 22:11
 18 

> mojo さま

貴殿もわたし同様、あの頃あの時代にあの狭くて細長い店のカウンターで呑んでたんですね。
私もハンマーとは良く呑んで良くセッションしました。
元気にやっているのなら、また姿を現してほしいものですね。

2013年8月5日 8:41
YYamaoka
 19 

ITOさま、皆さま、コメントありがとうございます!
FBのブル研でも問い合わせさせていただきましたが、失踪して10年以上経ち、相続など色んな関係で、法的に措置をとってしまいました。
だけどココロの中にはまだ生きています。
皆さまの記憶にも残っていること、とてもありがたいです。感謝多謝です。

2017年5月11日 21:17
tadao
 20 

そうでしたか。私の前からいなくなったのは30年近く前になります。私は60を齢をこえて、横浜の住宅街に小さな料理店を開きました。ハンマーには一度は来てもらいたいもんです。

2017年10月11日 19:42
 21 

> tadao さま

わたしが代わりに行きましょう!(笑)

2017年10月27日 12:23

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