Live at the Harlem Square Club, 1963個人的にマイ・ブームになっているのが Sam Cooke のハーレム・スクエア(”Live at the Harlem Square Club, 1963“)でのライブ音源。
何をいまさらと言われるかもしれないが、例の簡単にデジタル化できるレコード・プレイヤーを買ってから、真っ先にこのLPを取り込んでMP3プレイヤーで聴いていたら、すっかりハマってしまっていた。
というか、このレコードは数あるライブ盤の中でも1,2を争うマイ・フェイバリット・ライブであることは間違いなく、久々に聴いてその自信を深めたのであった。
これが発売されたときの衝撃といったら、マジック・サムのアン・アーバーの海賊カセットテープを聴いて以来だったかもしれない。
それまでは、サムの実況盤と言えばコパでの「ショー」しか知らなかったのだが、これはまさに「ライブ!」であった。
特にB面の “Somebody have mercy” 〜 “Bring it on home to me” 〜 “Nothing can change this love” 〜 “Having a party” と、たたみこむ歌いっぷりはサイコー!
これを聴いてサム・クックの認識は大幅に変わってしまった。録音も生々しいが、サム自身が生々しい。
今更ながら、ゴスペルあがりのシンガーであったことを知らしめてくれる。
スタジオ録音では見せないサムのエキサイティングなライブパフォーマンスを捉えたこの音源は、ジャンルを超えた音楽界の財産だ。


Gospel Stars In Concertこの興奮のライブを聴きながら思い出したのが、Specialtyの”Gospe stars in concert”。
これはゴスペル時代のソウル・スターラーズ(Soul Stirrers )在籍時のサムのライブが収録されている。
ハーレムのライブから遡ること8年。1955年の録音だ。
このB面にSam Cooke & The Soul Stirrersが3曲。
こいつも凄い。荒削りながら、サムの強烈な絶唱が聴ける。
3曲目の “Nearer to Thee” はもう頭をかきむしりたくなるような気持ちにさせてくれる。
生で見てたら泡吹いて倒れちゃうだろうな。
で、この曲の後半の方で、絶頂に達しそうなサムのシャウトをかき分けながら出てくるポール・フォスターの図太い歌に、必ずや昇天されることは間違いない。


Ain’t That Good Newsそして、ここまで来たらもう一枚。
Specialtyのグレート・オムニバス盤。 “Ain’t that good news”。
これはスタジオ録音のゴスペル・オムニバスで、もちろんSam Cooke & The Soul Stirrersも収録されている。
しかし、しかしですよ・・・・・。
A面ラストに登場する、チョーズン・ゴスペル・シンガース (“Chosen Gospel Singers”)。
こ、こ、こ、こいつら、なにものだっ!!!
興味のある方は、これを聴いてのた打ち回ってくだされ。

この投稿は、2008年5月1日 木曜日に、カテゴリー「Phonograph Blues(レコード,CD,DVD,映像等の項)」に投稿されました。
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コメント(4)

koyasuda
 1 

samのライブ、デジタルリマスターされたのが出てますぜ、だんな。更に 生々しいと思いますよ。

2008年5月1日 13:56
Masazumi Ito
 2 

> koyasudaさま

リマスター版はMCが長いらしいですね。
ネットで検索したらオリジナルのほうが生々しいとの噂も。
どうなんでしょ?
これ以上生々しいと倒れます。確実に。

2008年5月1日 16:53
くどー
 3 

先日のリハでのサム・クック。
いいっすね〜〜〜〜

新たな領域に踏み込んだ感じです。
今後が楽しみでもあります。

2008年5月8日 23:10
Masazumi Ito
 4 

> くどーさま

大きな声で言わないように。
まだまだオフレコですから。

2008年5月9日 0:48

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