本日はめでたい私の誕生日。でも歳の数を数えると、全然めでたくない。
誰も祝ってくれないので、一人淋しく大好きなリトル・ウイリー・ジョンのレコードを。


Talk to me / Free at lastLittle Willie John のシングル盤は以前紹介させてもらったが、今回はLPを。

前回も話題に出た、いかしたジャケットの “Talk to me” は初めて購入したウイリー・ジョンのLP。
POWER PAKというレーベルは、当時 KING の権利を持っていた GUSTO のレーベルだろう。ホント、このジャケットはいい。

“Free at last” は再発売もの。当初の仕様から2枚組に増量したベスト盤のようなものか。
GUSTOのこのシリーズはシングル・ジャケットに2枚のLPを突っ込むという無茶苦茶なもので、フレディ・キングの “Hideaway” 等、KINGの1000番台のLPは結構このシリーズの餌食として強引な2枚組で発売されていた。


sure thingsウイリー・ジョンのKINGのオリジナル盤なんて、そうそうお目にかかることもなかったし、見つけても高額で高嶺の花だった。
それが、ひょんなことで安く2枚手に入れることが出来た。
“Sure things” と “Come on and join” の2枚。ラベルももちろん黒ラベル。
再発モノにはない分厚いレコード盤。1枚2,000円か3,000円程度だったと思う。

当時、西荻窪の「ティア・ホアナ」レコード店に入りびだっていたのだが、下北沢の椿氏という方がレコード屋を出店するにあたっての資金集めも含め、自らのコレクションを旧知の石田さん(ティア・ホアナのマスター)の店に大量に委託したのだ。
この時、椿氏と初めてお会いしたのだが、特にジェイムス・ブラウンのレコードはすべて持っていると豪語されていた。
マニアがよだれを垂らしそうな委託品の数々を事前に仕分けしたりして、この2枚を発見した。
「キ、キープ!!」。
店頭に出る前の取りおきである。まさに反則技だ。いや反則負けになっても構わない。この2枚、意地でも話すもんかっ!とばかりに抱え込んだ。

come on and join確かこの時、「レコードまつり」みたいな名称の、レコード店が数店集まってビルのワンフロアで合同販売する、という今でもたまにあると思うのだが、その手の催しに手伝いをすることになっていたのでこのような恩恵にあずかったのである。
記憶が定かではないのだが、前回紹介のシングル盤もこの時に入手したのかもしれない。これも恐ろしく安かった気がするので。

この2枚のLPのうち、”Sure things” は特にいいレコードだ。1960年前後の時期はブルージー路線がポップ調に変化する時代だが、歌いまわしは全然ブルージーなまま。やっぱり、天才ですわ。

james brownもうお分かりの方もいらっしゃるだろうが、この下北沢の椿氏は、このすぐ後に “Flash Disk Lanch” という濃〜いレコード店を作るのであった。
私はそのときのお駄賃?というか感謝の意をこめられて椿氏より1枚のLP盤をいただいた。
“James Brown / Thinking about Little Willie John and a few nice things”
ウイリー・ジョンを師と仰ぐJBが、彼の死後に発表した追悼盤。B面はちょっと・・・というJB名義のインスト集だが、A面はウイリー・ジョンの名曲をJBがカバーしている。特に名作 “Talk to me” は切々と歌い上げていて泣ける。
ちなみに今月の26日はウイリー・ジョンの命日。再度、じっくり聴いて偲ぶこととするか。

改めて リトル・ウイリー・ジョンの偉大さに感銘を受け、さっそく購入したばかりのデジタル・レコード・プレイヤーで全曲網羅をもくろむのであった。

(ちなみに入手した当時の話は全て20年以上前のお話です)

この投稿は、2008年5月15日 木曜日に、カテゴリー「Phonograph Blues(レコード,CD,DVD,映像等の項)」に投稿されました。
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コメント(6)

くどー
 1 

お誕生日おめでとうございますっ!
これからもボーカルに、ギターに磨きをかけてくださいね〜♪

2008年5月15日 12:06
Masazumi Ito
 2 

> くどーさま

ありがとうございます。
でも私の誕生日は二の次。リトル・ウイリー・ジョンを聴きましょう!

2008年5月15日 12:52
くどー
 3 

デジタル化したら、是非聴きたいです!
宜しくお願いします♪

昔のオリジナル盤って、分厚かったりしますよね。
あれ、音的にも良い影響だと聞いた事があります。

紙ジャケ、ビーニール盤、レーベル、におい。
どれをとっても、やはりアナログ盤はイイっ!

2008年5月15日 13:41
koyasuda
 4 

お誕生日おめでとうございます。
なんか会社いろいろと大変みたいですが、まあ、どう転んでも元気であればなんとかなるもんですよ。…位のことしか言えなくてすみません。(わが身を振り返らないなあ…)

Willie Johnいつ聞いてもすばらしいですなあ。
JBのは、しかしB面はひどいよね。服役中のWillieJohn救済のために出したのかな?

ところでラストスパートで例のものをまだ聞いてますが(恥ずかしいねえ…)、候補曲を挙げるときには、たとえばDisk1の5曲目というふうにメモしておけばよいのかな?
leoの曼荼羅のBreakawayとか?

2008年5月15日 14:39
Masazumi Ito
 5 

> くどーさま

>紙ジャケ、ビーニール盤、レーベル、におい。
そうです!ちょっとカビ臭い気もしないでもないんですが。。。。
今度お聴かせしましょう。
あの声と歌は、ちょっと常人では出せません。

2008年5月15日 14:48
Masazumi Ito
 6 

> koyasudaさま

ありがとうございます。
そうです、マイフェイバリットの猪木氏も「元気があれば何でも出来るっ!!」と語っております。
koyasudaさんもね。

で、業務連絡ですが、
ファイル名と曲名(何曲目でもOK)が判れば大丈夫ですね。
私も25年前の音源を顔から火の出る思いで通勤時に聴いております。ただ、私的にはあの頃のほうが間違いなく指は動いておりました。

2008年5月15日 14:54

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