「楽 SOUL」なる本が発売されるという話は何かの情報で聞いていたのだが、先日NG’sのバンドブログで、バンマスのBooker Otaさんがこの本を紹介されていたので、思わずポチリとやってしまった。
私はコレクターと言われるほどのコレクションはないのだが、中途半端に聞きかじっているせいか、ついついCDよりLP,しかも背伸びしてレーベルにこだわってみたり、シングル盤を買ってみたりと(もちろん回転数が高いほうが音のドライブ感は抜群だよね)、まあ秘かに楽しんでいるわけだ。
で、ソウルということになると、ブルースよりも格段に知識が劣る。星の数ほどある、マイナーレーベルの数々。とうてい追いつけない。
それでも、聴いて凄いと思うレコードはなるべく入手してきたつもりだが・・・。
やっぱり30年前の James Carr がスタート地点かな。
Sound Offというソウルのミニコミ誌を発行し続けてきた佐野勝明さんによるこの著書。
膨大な量のレコードの数々に圧倒されっぱなし。さて、読み終えるまでに何日かかるのでしょう。
20年ほど音楽と無縁だったので、LPと比較しつつ紹介するCD評も私にとっては便利であった。
そしてサザン・ソウル、ディープ・ソウル中心なのが、思わずにんまりしてしまう。
一昨日の「スイーツ」ネタは一部の皆様よりたいへん不評を買いましたので、本日はちょっと濃いネタに戻りましょう。
1年半くらい前だったか、旧友小安田憲司氏と相当久々に再会して居酒屋でブルース談義に花を咲かせたときに聞いた話である。
右欄外の私のプロフィールにもあるように、20年ほど音楽界と疎遠な生活であったため「ブルース界の浦島太郎」状態で、そのときも小安田氏にはいろいろな事を教えてもらった。
その中でも、来日ブルースマンの話題で仰天した。
“Carter Brothers” と “Howard Tate” 。
だ、だって、あの頃はカーター・ブラザースはP-Vineが “Jewel” の権利を獲得して、世界初のLPを作った(だよね)ほどで、売れ筋のブルースマンではなかったはず。たぶん、当時の Living Blues誌などにも活動している情報なんてなかったような気がする。ハワード・テイトなんて、消息もわからなかったくらいだ。
来日してたなんて今でも信じられない。
カーター・ブラザースはロマン・カーターのシャウトするヴォーカルをフューチャーしたハードブルース3兄弟、そして、相当いなたい。
“Booze in the bottle” は彼らの代表作の1つで、購入当時はそれほど入手に苦労するということもなかった。
たしかP-Vineは立て続けにLPを2枚出してくれたと思う。これで、シングル盤に手を出す必要はなくなった。
で、ちょっと Youtube にて検索したら、こ、これはロマン・カーターさんではありませんか!?
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=zLBKPr2tnls]
ハワード・テイトは、なんと言っても “Verve”盤をはじめて聞いたときにKOされた。
小安田氏の話では、この頃のコンプリート盤もその後CDで発売されたようだが、こんなに歌が上手いシンガーも滅多にいない。そして抜群のパワー。
“Ain’t nobody home” は有名な曲なので、聴けば知っている人も多数いるはず。
自宅が火事になり、子供を亡くし自らも重傷を負い、離婚、ヤク中、ホームレス、等々転落の人生から、牧師となり再発見されたというから、ものすごい人生だ。
しかも、カムバック後も衰えることなくステージをこなすなんて。
すごい!サラリーマンやっててギターが弾けなくなった、なんて言ったらぶん殴られる事必至であろう。
ちなみに、ハワード・テイトの最近のステージも Youtube で見る事ができる。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=hDUdpksYcb4&feature]
残念・・・・来日していたなんて・・・・。見たかった・・・・・。
先日、プリアンプを買い換えた話を書いたが、実はその後にレコードプレイヤー自体に難があることを発見してしまった。
さてさて、どうしたもんかと思いながらも、聴けないことはないのでそのままにしておいたら、妻が「レコードをそのままCDに焼けるプレイヤーとかあるみたいよ」と教えてくれたので、ちょっと調べてみる気になった。デジタル化出来るレコードプレイヤーって結構あった。
かつては携帯音楽プレイヤーなんて興味なかったが、現在の往復4時間にも達しようかという通勤地獄では必需品と思い、2年半ほど前に5GBの携帯MP3プレイヤーを購入した。しかしですよ・・・私の音源はほとんどがアナログのレコードかカセットテープ。これを、 “Sound It” というソフトを使ってPCに取り込むという気の長い作業が発生してしまった。最初のうちはおもしろがっていたが、段々飽きてきて、しかも仕事が忙しくて家にいる時間も少ないんじゃデジタル化作業も一向に進まない。結局、バンドのリハの音を入れて、通勤電車は一人バンド反省会の毎日という様相になってきた。
話がずれたが、とりあえず手っ取り早くレコードをデジタル化する、という命題で買ったのがこれ。サイテック(SCITEC)という会社名も初めて聞いたが、決め手は78回転のSPに対応していること。SPなんて数枚しか持っていないが、聴けない環境にいると「何とか聴きたい!」と思うわがままな性格。いろいろネットで調べつつ、16,000円の最安値でゲット。やっと昨日到着した。
まだ、ダンボールの中で眠っている。次の休みの日に設置しようと思うが、プリアンプ-BETAデッキ-8ミリビデオデッキ-VHSデッキ-レコードプレイヤー、と重なった狭い自室のラックには入るスペースもなく、まずは整理整頓から始める必要がありそう。
このデジタルレコードプレイヤー、何ができるかと言うとLP盤,シングル盤、SP盤の再生はもちろん、CD、ラジオが聞けて(あんまり関係ないか)、SDカードかUSBメモリーにMP3データとして直接落とし込むことが出来る。妙にレトロチックにした外観が安っぽそうに見えていまいちだが、機能が良ければ見た目にはこだわらない性質なので問題なし。
さて、来週から楽しい通勤ライフが満喫できるでしょうか。いや、満員電車は慣れようにも慣れない。
購入したもの : サイテック オールインワンデジタルジュークボックス TCU350-SD
リトル・ウイリー・ジョン(Little Willie John)のシングル盤4発でございます。
“Talk to me, talk to me”, “Fever”, “All aroud the world” etc・・・ウイリー・ジョンの名曲は数多いのに、日本ではどうも評価がいまいち。
ファンはかなりいると思われるのに、日本でのリイシューもいまひとつといった印象。
私が初めて聞いた頃も、再発盤の “Talk to me” (ジャケットが最高)と “Free at last” が辛うじて入手できた程度で、その後KING盤を集めたGUSTの2枚組(これはシングルジャケットにLP2枚を詰め込むツワモノだった)が出て、やっと食傷気味が解消された。
日本盤でやっと “Fever” が発売され(P-Vineでしたっけ?Vividでしたっけ?)、その頃に英チャーリーあたりもリイシューされ始めたような・・(曖昧な記憶)。
レコーディング自体もそう多くないはず。1960年代の中頃に殺人を犯し、その数年後にはハートアタックで獄中死するという、あの美声からはちょっと考えにくい喧嘩早い男だったようだ。
本当にすばらしいヴォーカリスト。もう少し素行が良く、長生きしていれば、相当な世界的ビッグ・アーティストになっていたに違いない。
天は二物を与えず、といったところか・・・。
ついでに言っておくと、バックを務めるミッキー・ベイカーのギターも、これまたたまんないっす!
それでは、リトル・ウイリー・ジョンのシングル盤4枚です。
King 5591 – Fever / Bo-Da-Ley Dino-Ley – 1962 (ストリングス入り)
King 5818 – So Lovely / Inside Information – 1963
King 5744 – My Baby’s In Love With Another Guy / Come On Sugar – 1963
King 5516 – Take My Love (I Want To Give It All To You) / Now You Know – 1961
なんと言っても “Inside Information” が素晴らしい。彼のバラードはどれも泣かせる出来ばかりだが、この曲がほとんどベスト盤に入らないのが何故なのかわからない。ぶつぶつぶつ・・・・・・。
ちなみにMOTOWNの “Switched on blues” に入っている、ウイリー・ジョンのお姉さんメイブル・ジョン(Mable John)の “I guess there’s no love” も大好きな曲です。
高校生だった頃、阿佐ヶ谷の “Cadillac Baby” というブルースのレコードを聴かせてくれるお店に、学校を途中で抜け出しよく通っていた。
このお店のことはまたいつか詳しく書きたいと思うが、現在もオーナーが代わり “Cheker Board”(チェッカー・ボード)という名前でブルースのお店を続けているようだ。30年以上同じ場所でブルースが聴けるなんて凄い話かもしれない。
当時13時開店から9時間くらいカウンターに座り続け、ひたすらレコードを聴きまくるという、ある意味「お金が落ちない」客であったが、こちらとすればこういう場所じゃなきゃブルースが聴けないわけで、いくらニューミュージック・マガジン誌やザ・ブルース誌を読んでも、チャーリー・パットンがどんな声なのか、マット・マーフィがどんなギターを弾くのか、知る由もなかった。
そんな私に業を煮やしたマスターのヤッさんが、「伊藤くんさ、コレ聴いて何にも感じなかったらもう来なくていいよ」と投げやりに聴かせてくれたのが “O.V.ライト” だった。それまで、ソウルがかかるとマンガを読んでた私の態度にムカついていたんだろう。
で、聴かされたLP ”A NICKEL AND A NAIL AND THE ACE OF SPADES”。まだ、ブルースの「ブ」の字くらいしか入門できていない高校生は、当然の如くKOされ、サザン・ソウルの門も叩いてしまったのであった。
この翌日、同じように学校を抜け出し、吉祥寺の芽瑠璃堂で”Memphis Unlimited” を購入しキャデラックへ直行した私を待っていたのが “James Carr”だった。
な、な、なんて凄い声だ!まだ、オーティスもサム・クックもきちんと聴いていない高校生はコレクターズ・アイテム・ナンバーワンのソウルにぶっ飛んだ。
幸いにして、そのすぐ後に 日本のマイナー・レーベルの草分け “Vivid Sound” がGOLDWAXの権利を得て、あの1枚ウン万円の “James Carr / You Got My Mind Messed Up” が2300円で購入できることになった。買いましたね。発売日に。
その中でも最高に気に入ったのが、この”Love Attack”。最後フェイドアウトされるのに、ヴォーカルだけがずっと聴こえる。すげぇパワーだ。
いまでこそ「ヤフオク」に代表されるオークションは周りでも大流行だが、30年前に初めて参加したレコード・オークションでドリルホール盤だがこの曲のシングル盤を手に入れた。
嬉しかったよー!